2020年01月03日
コウノドリ テレビドラマDVD
コウノドリ テレビドラマDVD 2015年
過去へのタイムトラベルです。観るのは初めてです。
産科医の名前が、鴻鳥(こうのどり)とは思いつきませんでした。鴻鳥サクラさんです。綾野剛さん。ほかに、松岡茉優さん、吉田羊さん、星野源さんなど。
第1話
最初、レアケース(まれ、珍しい)の事例をおおげさに書いてあると思いました。(その後わかったのですが、救急病院なので、妊婦や赤ちゃんが危険な状態な人が対象の病院でした。周産期医療センター)極端で重苦しくもあり、途中、観るのがしんどい気持ちになりましたが、最後は、ベイビーの可愛い顔に救われました。
理想を追いかけるドラマでしょう。人情に流されがちです。ゆえに苦しい。星野源さんが冷徹な医師で好演されています。ドラマでは、医師の星野さんは手術の失敗歴があるらしく、途中、ぐりとぐらの絵本を意識がないないようなベッド上に寝ている女の子に読み聞かせています。
非婚未受診の妊産婦話です。望まれない出産です。父親である男は逃げました。風俗嬢の出産です。母親は生まれてきた赤ちゃんを抱かない、いらないと言い放ちます。ひどい。
忙しくて、緊迫して、慌ただしくて、トラブルで、にぎやかなドラマです。
吉田羊さんが相手のほっぺたをつまんでのばしての「スマイル」がよかった。
出産が始まっている妊婦の救急搬送の受け入れに難色を示すところあたりから、どたばたが始まりました。
現実はこんなに激しくはないだろうにと感じながらドラマの展開を見守りました。病院経営の話とか、産み逃げ、かなり、無理な状況設定の脚本で、重苦しい。他の夫婦の出産話も重なっていて複雑です。
第2話
極端な設定です。臨月の女性が交通事故に巻き込まれて仮死状態です。赤ちゃんを助けるか、女性を助けるかの厳しい選択が夫に迫られます。夫は、両方助けろとわめきます。
残っていた動画での奥さんの言葉がよかった。(大きなおなかをなでながら)「自分の命よりも大切なものってあるんだね。このいとしさは愛だね」
患者が死ぬとくやしくて泣いてばかりいたという男性医師の言葉もよかった。
乳幼児の虐待をする親に観てもらいたいドラマです。
映像がリアルです。撮影にかける製作者側の情熱が伝わってきます。出産シーンを見ると、愛の結晶である子を次の世に残したい人間の本能を、けがれがなくて尊いことして再認識できます。
第3話
風疹の予防接種の話、それから、喫煙する妊婦の話、そして、厳しさは愛情という優しさにつながるという展開でした。医療と保健の啓発、啓蒙映像を見ているようでもあります。
第4話
切迫流産のお話。452gで産まれてきた男の子ですが、産まれるまでに両親や医療従事者の苦しい葛藤がありました。
感情移入が強すぎるような、音楽による感情の誘導が著しいような面がありますが、命の誕生という尊い場面には一致します。
こどもというものは、なかなか妊娠できなくても簡単に生まれてきてもいろいろと親は悩みます。
第5話
中学2年生女子の妊娠出産と特別養子縁組への流れです。現役中学生に見てほしい。父親も中学2年生です。
昔からある素材とテーマです。予期せぬ妊娠で産まれてくるあかちゃんは、たいてい施設入所です。
人情噺(ばなし)でもあります。
主人公のピアノ演奏シーンでは、音楽は人を救うと共感しますが、いつまでも流れ続けるBGMを聞かされるのは感情の誘導であり苦痛です。
よかったセリフとして、「(女子中学生に自分のおなかに手をあてさせて)この子に聞いてごらん」
自分と自分の子を守るために、できるだけ、結婚、出産の順番にはこだわってほしい。
第6話
重苦しく暗い時間がつづきます。今度は、高齢出産です。
妊娠が、うまくいくときもあるし、うまくいかないときもあります。
問題提起が次々とありますが、簡単には解決できないことばかりです。
不妊外来の暗い内容に気が重くなります。
おめでたいのは、本当におめでたいのか。
「出産とともに燃え尽きて、育児ができなくなる人もいる」
良かったセリフとして、「オレの心は折れていない」
どの人もそうですが、自分ひとりだけで抱え込まないほうがいい。
やむをえず子宮摘出手術を受けた患者のことで、男性が、「(すでにこどもがいて、これからは高齢出産にあたる年齢でもあるので、もうこどもはいらないのだから)もう子宮はいらないだろう」と発言したのに対して、吉田羊さんが、「あなたは、66才なのだから、もうキンタマはいらないでしょう。ちょんぎりましょう。そういうことです」と言い返しところが、実感が湧き、女性の気持ちが、よく伝わってきました。
第7話
自然分娩にこだわりをもつ妊婦さんが緊急事態に陥って帝王切開になるという流れは初期時点で予想がつきます。そのとおりになりました。
真剣に観ていると気が重くなる内容のドラマです。つくりすぎの感もあります。尺が長くて、内容が不足の時もあります。BGMの音楽で感情を誘導しすぎの面もあります。
困難事例を列挙しながらの、妊娠中のファミリー向けのドラマとしては視聴者に勇気を与えられます。セリフがしっかりしています。助産師役吉田羊さんの言葉で、出産後いらいらがつのる女性に対して、「生まれて4日目、おっぱいをあげるほうも吸うほうも初心者なんだから、うまくいかないのがあたりまえ」、助産師役冨士真奈美さんの言葉として、帝王切開をかたくなに拒む分娩台の上に寝かされた女性に対して、自分も帝王切開の体験者、しかもふたりのこども両方とも帝王切開の経験者、だから帝王切開で産みましょうと説得する。
赤ちゃんを守るために母親を教育しなければならないのです。
第8話
おなかの中の赤ちゃんを検査したら、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)であることがわかりました。動揺する夫婦とその親御さんたちです。
もうひとつは、第1子を死産した女性の第2子出産です。無脳症で、産声を聞くことができなかったショックが尾を引いています。
説得と検討が続きます。そして、「人は変われる」のです。
7話も8話も、主役は、星野源さんと吉田羊さんで、綾野剛さんはふたりの影に隠れたような存在でした。
第9話・第10話
切迫早産の話、それから、染色体異常のお子さんがいます。先日、手の先がない障害を素材にした絵本「さっちゃんのまほうのて」を読みました。そのことを思い出しながらドラマを見ました。
言葉で進めていくドラマなので、言葉数が多い。好みが分かれるところです。
音楽が心を支えるということはあります。
さっきまで元気だった産婦さんがとうとつに具合が悪くなったのはなにかしら無理があります。
とはいえ、全体をとおして、まじめないいドラマでした。
過去へのタイムトラベルです。観るのは初めてです。
産科医の名前が、鴻鳥(こうのどり)とは思いつきませんでした。鴻鳥サクラさんです。綾野剛さん。ほかに、松岡茉優さん、吉田羊さん、星野源さんなど。
第1話
最初、レアケース(まれ、珍しい)の事例をおおげさに書いてあると思いました。(その後わかったのですが、救急病院なので、妊婦や赤ちゃんが危険な状態な人が対象の病院でした。周産期医療センター)極端で重苦しくもあり、途中、観るのがしんどい気持ちになりましたが、最後は、ベイビーの可愛い顔に救われました。
理想を追いかけるドラマでしょう。人情に流されがちです。ゆえに苦しい。星野源さんが冷徹な医師で好演されています。ドラマでは、医師の星野さんは手術の失敗歴があるらしく、途中、ぐりとぐらの絵本を意識がないないようなベッド上に寝ている女の子に読み聞かせています。
非婚未受診の妊産婦話です。望まれない出産です。父親である男は逃げました。風俗嬢の出産です。母親は生まれてきた赤ちゃんを抱かない、いらないと言い放ちます。ひどい。
忙しくて、緊迫して、慌ただしくて、トラブルで、にぎやかなドラマです。
吉田羊さんが相手のほっぺたをつまんでのばしての「スマイル」がよかった。
出産が始まっている妊婦の救急搬送の受け入れに難色を示すところあたりから、どたばたが始まりました。
現実はこんなに激しくはないだろうにと感じながらドラマの展開を見守りました。病院経営の話とか、産み逃げ、かなり、無理な状況設定の脚本で、重苦しい。他の夫婦の出産話も重なっていて複雑です。
第2話
極端な設定です。臨月の女性が交通事故に巻き込まれて仮死状態です。赤ちゃんを助けるか、女性を助けるかの厳しい選択が夫に迫られます。夫は、両方助けろとわめきます。
残っていた動画での奥さんの言葉がよかった。(大きなおなかをなでながら)「自分の命よりも大切なものってあるんだね。このいとしさは愛だね」
患者が死ぬとくやしくて泣いてばかりいたという男性医師の言葉もよかった。
乳幼児の虐待をする親に観てもらいたいドラマです。
映像がリアルです。撮影にかける製作者側の情熱が伝わってきます。出産シーンを見ると、愛の結晶である子を次の世に残したい人間の本能を、けがれがなくて尊いことして再認識できます。
第3話
風疹の予防接種の話、それから、喫煙する妊婦の話、そして、厳しさは愛情という優しさにつながるという展開でした。医療と保健の啓発、啓蒙映像を見ているようでもあります。
第4話
切迫流産のお話。452gで産まれてきた男の子ですが、産まれるまでに両親や医療従事者の苦しい葛藤がありました。
感情移入が強すぎるような、音楽による感情の誘導が著しいような面がありますが、命の誕生という尊い場面には一致します。
こどもというものは、なかなか妊娠できなくても簡単に生まれてきてもいろいろと親は悩みます。
第5話
中学2年生女子の妊娠出産と特別養子縁組への流れです。現役中学生に見てほしい。父親も中学2年生です。
昔からある素材とテーマです。予期せぬ妊娠で産まれてくるあかちゃんは、たいてい施設入所です。
人情噺(ばなし)でもあります。
主人公のピアノ演奏シーンでは、音楽は人を救うと共感しますが、いつまでも流れ続けるBGMを聞かされるのは感情の誘導であり苦痛です。
よかったセリフとして、「(女子中学生に自分のおなかに手をあてさせて)この子に聞いてごらん」
自分と自分の子を守るために、できるだけ、結婚、出産の順番にはこだわってほしい。
第6話
重苦しく暗い時間がつづきます。今度は、高齢出産です。
妊娠が、うまくいくときもあるし、うまくいかないときもあります。
問題提起が次々とありますが、簡単には解決できないことばかりです。
不妊外来の暗い内容に気が重くなります。
おめでたいのは、本当におめでたいのか。
「出産とともに燃え尽きて、育児ができなくなる人もいる」
良かったセリフとして、「オレの心は折れていない」
どの人もそうですが、自分ひとりだけで抱え込まないほうがいい。
やむをえず子宮摘出手術を受けた患者のことで、男性が、「(すでにこどもがいて、これからは高齢出産にあたる年齢でもあるので、もうこどもはいらないのだから)もう子宮はいらないだろう」と発言したのに対して、吉田羊さんが、「あなたは、66才なのだから、もうキンタマはいらないでしょう。ちょんぎりましょう。そういうことです」と言い返しところが、実感が湧き、女性の気持ちが、よく伝わってきました。
第7話
自然分娩にこだわりをもつ妊婦さんが緊急事態に陥って帝王切開になるという流れは初期時点で予想がつきます。そのとおりになりました。
真剣に観ていると気が重くなる内容のドラマです。つくりすぎの感もあります。尺が長くて、内容が不足の時もあります。BGMの音楽で感情を誘導しすぎの面もあります。
困難事例を列挙しながらの、妊娠中のファミリー向けのドラマとしては視聴者に勇気を与えられます。セリフがしっかりしています。助産師役吉田羊さんの言葉で、出産後いらいらがつのる女性に対して、「生まれて4日目、おっぱいをあげるほうも吸うほうも初心者なんだから、うまくいかないのがあたりまえ」、助産師役冨士真奈美さんの言葉として、帝王切開をかたくなに拒む分娩台の上に寝かされた女性に対して、自分も帝王切開の体験者、しかもふたりのこども両方とも帝王切開の経験者、だから帝王切開で産みましょうと説得する。
赤ちゃんを守るために母親を教育しなければならないのです。
第8話
おなかの中の赤ちゃんを検査したら、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)であることがわかりました。動揺する夫婦とその親御さんたちです。
もうひとつは、第1子を死産した女性の第2子出産です。無脳症で、産声を聞くことができなかったショックが尾を引いています。
説得と検討が続きます。そして、「人は変われる」のです。
7話も8話も、主役は、星野源さんと吉田羊さんで、綾野剛さんはふたりの影に隠れたような存在でした。
第9話・第10話
切迫早産の話、それから、染色体異常のお子さんがいます。先日、手の先がない障害を素材にした絵本「さっちゃんのまほうのて」を読みました。そのことを思い出しながらドラマを見ました。
言葉で進めていくドラマなので、言葉数が多い。好みが分かれるところです。
音楽が心を支えるということはあります。
さっきまで元気だった産婦さんがとうとつに具合が悪くなったのはなにかしら無理があります。
とはいえ、全体をとおして、まじめないいドラマでした。
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