2020年01月04日
静かな炎天 若竹七海
静かな炎天 若竹七海(わかたけ・ななみ 女性) 文春文庫
アメトークでのカズレーザーさんの推薦図書です。
まだ、読む前です。
目次には、7月から12月までの半年間で書いてあり、それぞれが短編なのか、連続物なのかはまだわかりません。
「青い影 七月」
葉村晶(はむら・あきら 女性 40才ぐらい 白熊探偵社の調査員)が、主人公のようです。彼女は、ミステリ専門店(MURDER BEAR BOOKSHOP)のバイト店員でもあります。
交通事故が発生します。東京都三鷹市杏林大学病院前あたりです。葉村晶のひとりがたりの一人称で文章は進行していきます。
大型トラックが路線バスに追突しました。
(つづく)
読み終えました。高尚でした。上品で高級感あり。
どのようにでも読み手をだませる技術をもっている作者さんです。
調べたこととして、「カーゴパンツ:作業用ズボン。ひざ上に大きなポケット。貨物船での荷役作業をする人が利用」、「野川:川。国分寺市内を水源とする多摩川の支流」
(その後 再読)
青い影七月の部分を読み終えたばかりですが、もう一度読んでみることにしました。
2014年6月末に大きな交通事故が起こって、死傷者が出る。
場所は、東京都内の仙川の北、杏林大学病院前を過ぎて、東八道路(とうはちどうろ。三鷹市-国立市)を渡り、人見街道(府中市-杉並区大宮)を越え、三鷹市孤久保(きつねくぼ)の交差点。
追突事故。連雀通り(れんじゃくどおり)側から、ダンプカーが来て、信号待ちをしているセダンに追突。セダンがふっとんで、ダンプカーはそのまま路線バスに追突。バスは横転。ダンプカーはさらに、ブルーの小型車に追突。ダンプカーは、建物にぶつかって停止。死者5人のうちわけは、路線バスの乗客が3人、ダンプカーの運転手と小型車を運転していた女性。負傷者が19人。
ブルーの小型車の運転手女性のブルーのハンドバッグを火事場泥棒のように盗んでいった女がいました
不気味です。
巻末の説明をみると、2015年に発表した作品をもはや原形をとどめないくらい改稿したとあります。よくねりこまれた作品です。人生における人との縁です。うまく書けませんが、偶然と思えるような必然の縁がじっさいにあったりします。
「静かな炎天 八月」
読み終えて、爽快な読後感がありました。
夏で、静かだから、殺人企図の犯行が可能になります。怖い話です。
複数の事件が同時進行で進んでいきます。飲酒運転交通事故の加害者で交通刑務所から出所したお金持ちのおぼっちゃまがいます。彼は再び飲酒運転をします。
いくつかのいっけん関係のない事件が、さいごにつながります。
ミステリの本が何冊も出てくるのですが読んだことがありません。読んだことがある人が読むとさらに楽しい気分になるのでしょう。
主人公の四十肩の痛みにこだわったのは、なぜ。
たくさん人が出てくるので、メモをしながら読みました。
調べた言葉として、「むげにはできない:冷たくそっけなくする」、「高木光琳:たかぎあきみつ。推理小説作家。白昼の死角」
印象的だった表現として、「(みかけで、まさか、この人が、というような人が)意外に冷酷なんだ」
「熱海・ブライトン・ロック 九月」
うーむ。ドラッグの話です。去年の芸能界、薬物汚染のことを思い出します。
1979年9月13日に失踪した純文学新人賞受賞作家の過去の掘り起こしをこの物語の探偵さん葉村晶さんが成し遂げたのでした。
「副島さんは言っている 十月」
最後まで読み終えて、最初の一行に戻ってみます。「いろんなことが起こりすぎるほど起きてしまう日もある」という文が胸にしみます。そういう内容の物語でした。最初に説明しすぎない。ビジネスだと、いつどこでだれがなにをどのようにというような5W1Hが基本ですが、推理小説は異なります。
途中、どういうことだろう?という疑問が湧きますが、疑問はやがて明らかにされていきます。おもしろかった。うまくつくってあります。時間がかけてあるのでしょう。
調査員葉村晶さんの四十肩の痛みのことがずっと続けて書いてあります。なにか、しかけめいた理由があるのかも。
調べた単語などとして、「アンソロジー:テーマにそって、複数の作家の作品をひとつにまとめたもの」、「マジョリカ・タイル:南ヨーロッパの陶器。色が鮮やか」
「血の凶作」
他人に自分の戸籍を使われてしまうお話です。警察から連絡があり、火事で焼死した人物が、連絡を受けた本人であるというところから始まります。焼死体の人物の身元調査です。他人の戸籍の無断使用です。
ややこしいので、読み終えた後、おさらいで、軽く読みなおしました。おもしろかった。途中、あっけなく真相がわかったと思いきやなかなかそうはいきませんでした。すんなりとはいきません。
6月のトラックが路線バスにぶつかった交通死傷事故とつながりました。
印象に残ったフレーズとして、「他人の善意を信じて、ゆるゆると生きられた時代(があった)」、「親孝行もしないで遺産だけをほしがるごうつくばり(とても欲張り)」
調べた単語などとして、「バリスタ:カウンターに立ってコーヒーを入れる職業」
「聖夜プラス1」
高尚で上品です。
偶然、白骨死体が発見されます。空地の木の根元に埋められていました。
葉村晶探偵は、バイト先のミステリブックストア店長に依頼されて、スパイがらみの本を受け取りに出かけます。彼女がどたばたする一日が始まりました。
人間の本音が出ていておもしろい(うっとおしいおばあさんの押し付け合い)
多摩湖(東大和市)、
土地勘がないので、ネットの地図で葉村晶探偵の足跡を追ってみました。
調べた単語などとして、「ヨックモック:葉巻型のお菓子」、「シュトレン:ドイツの菓子パン」、「方南町:ほうなんちょう」
心に残った文節として、「犯罪者はたいてい自滅するもんだよ」、「作品そのものが、だましであり、化かしであった」
アメトークでのカズレーザーさんの推薦図書です。
まだ、読む前です。
目次には、7月から12月までの半年間で書いてあり、それぞれが短編なのか、連続物なのかはまだわかりません。
「青い影 七月」
葉村晶(はむら・あきら 女性 40才ぐらい 白熊探偵社の調査員)が、主人公のようです。彼女は、ミステリ専門店(MURDER BEAR BOOKSHOP)のバイト店員でもあります。
交通事故が発生します。東京都三鷹市杏林大学病院前あたりです。葉村晶のひとりがたりの一人称で文章は進行していきます。
大型トラックが路線バスに追突しました。
(つづく)
読み終えました。高尚でした。上品で高級感あり。
どのようにでも読み手をだませる技術をもっている作者さんです。
調べたこととして、「カーゴパンツ:作業用ズボン。ひざ上に大きなポケット。貨物船での荷役作業をする人が利用」、「野川:川。国分寺市内を水源とする多摩川の支流」
(その後 再読)
青い影七月の部分を読み終えたばかりですが、もう一度読んでみることにしました。
2014年6月末に大きな交通事故が起こって、死傷者が出る。
場所は、東京都内の仙川の北、杏林大学病院前を過ぎて、東八道路(とうはちどうろ。三鷹市-国立市)を渡り、人見街道(府中市-杉並区大宮)を越え、三鷹市孤久保(きつねくぼ)の交差点。
追突事故。連雀通り(れんじゃくどおり)側から、ダンプカーが来て、信号待ちをしているセダンに追突。セダンがふっとんで、ダンプカーはそのまま路線バスに追突。バスは横転。ダンプカーはさらに、ブルーの小型車に追突。ダンプカーは、建物にぶつかって停止。死者5人のうちわけは、路線バスの乗客が3人、ダンプカーの運転手と小型車を運転していた女性。負傷者が19人。
ブルーの小型車の運転手女性のブルーのハンドバッグを火事場泥棒のように盗んでいった女がいました
不気味です。
巻末の説明をみると、2015年に発表した作品をもはや原形をとどめないくらい改稿したとあります。よくねりこまれた作品です。人生における人との縁です。うまく書けませんが、偶然と思えるような必然の縁がじっさいにあったりします。
「静かな炎天 八月」
読み終えて、爽快な読後感がありました。
夏で、静かだから、殺人企図の犯行が可能になります。怖い話です。
複数の事件が同時進行で進んでいきます。飲酒運転交通事故の加害者で交通刑務所から出所したお金持ちのおぼっちゃまがいます。彼は再び飲酒運転をします。
いくつかのいっけん関係のない事件が、さいごにつながります。
ミステリの本が何冊も出てくるのですが読んだことがありません。読んだことがある人が読むとさらに楽しい気分になるのでしょう。
主人公の四十肩の痛みにこだわったのは、なぜ。
たくさん人が出てくるので、メモをしながら読みました。
調べた言葉として、「むげにはできない:冷たくそっけなくする」、「高木光琳:たかぎあきみつ。推理小説作家。白昼の死角」
印象的だった表現として、「(みかけで、まさか、この人が、というような人が)意外に冷酷なんだ」
「熱海・ブライトン・ロック 九月」
うーむ。ドラッグの話です。去年の芸能界、薬物汚染のことを思い出します。
1979年9月13日に失踪した純文学新人賞受賞作家の過去の掘り起こしをこの物語の探偵さん葉村晶さんが成し遂げたのでした。
「副島さんは言っている 十月」
最後まで読み終えて、最初の一行に戻ってみます。「いろんなことが起こりすぎるほど起きてしまう日もある」という文が胸にしみます。そういう内容の物語でした。最初に説明しすぎない。ビジネスだと、いつどこでだれがなにをどのようにというような5W1Hが基本ですが、推理小説は異なります。
途中、どういうことだろう?という疑問が湧きますが、疑問はやがて明らかにされていきます。おもしろかった。うまくつくってあります。時間がかけてあるのでしょう。
調査員葉村晶さんの四十肩の痛みのことがずっと続けて書いてあります。なにか、しかけめいた理由があるのかも。
調べた単語などとして、「アンソロジー:テーマにそって、複数の作家の作品をひとつにまとめたもの」、「マジョリカ・タイル:南ヨーロッパの陶器。色が鮮やか」
「血の凶作」
他人に自分の戸籍を使われてしまうお話です。警察から連絡があり、火事で焼死した人物が、連絡を受けた本人であるというところから始まります。焼死体の人物の身元調査です。他人の戸籍の無断使用です。
ややこしいので、読み終えた後、おさらいで、軽く読みなおしました。おもしろかった。途中、あっけなく真相がわかったと思いきやなかなかそうはいきませんでした。すんなりとはいきません。
6月のトラックが路線バスにぶつかった交通死傷事故とつながりました。
印象に残ったフレーズとして、「他人の善意を信じて、ゆるゆると生きられた時代(があった)」、「親孝行もしないで遺産だけをほしがるごうつくばり(とても欲張り)」
調べた単語などとして、「バリスタ:カウンターに立ってコーヒーを入れる職業」
「聖夜プラス1」
高尚で上品です。
偶然、白骨死体が発見されます。空地の木の根元に埋められていました。
葉村晶探偵は、バイト先のミステリブックストア店長に依頼されて、スパイがらみの本を受け取りに出かけます。彼女がどたばたする一日が始まりました。
人間の本音が出ていておもしろい(うっとおしいおばあさんの押し付け合い)
多摩湖(東大和市)、
土地勘がないので、ネットの地図で葉村晶探偵の足跡を追ってみました。
調べた単語などとして、「ヨックモック:葉巻型のお菓子」、「シュトレン:ドイツの菓子パン」、「方南町:ほうなんちょう」
心に残った文節として、「犯罪者はたいてい自滅するもんだよ」、「作品そのものが、だましであり、化かしであった」
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