2019年10月29日

グリーンブック 洋画DVD

グリーンブック 洋画DVD 2019年公開

 心に優しい映画でした。黒人差別を扱っています。
 主人公は黒人ピアニストであるドクター・シャーリーと彼の相棒がイタリア系白人(白人の中では下に見られている)トニー・バレロンガ(スラム育ちデタラメ男だけど気持ちが優しい)です。
 最初は対立しているふたりですが、ロードムービーで、演奏の旅(黒人のシャーリーが雇用主で、白人のトニーが運転手)をしながら、仲良しになっていきます。だんだんうちとけて、信頼関係が築かれていきます。
 グリーンブックというのは、アメリカ合衆国で使用する「黒人専用ホテル」の案内ガイドブックです。
 ふたりが仲良くなるのと同時に、言動が荒っぽくて、がさつな乱暴者のイタリア系白人のトニーが、ピアニスト黒人シャーリーの影響で、だんだん品が良くなります。
 黒人差別が厳しいアメリカ合衆国南部の州をピアニストとチェリスト2名のトリオで演奏旅行します。チェリストは白人ですが、どうもドイツ系らしい。ユダヤ人かな。ちょっとわかりませんでした。こちらもなんとなく差別されているような雰囲気あり。

 旅行移動中に見る自然の風景が美しい。

 途中、主人公が高名なピアニストでも哀れに見えました。黒人であるがゆえに差別されます。
 最後のほうのオチ(運転交代)は予想できました。
 終盤まで、基本的には、二人芝居でした。
 最後の家族の団らんが良かった。メリークリスマス。

 印象的だったセリフなどとして、「この世界は複雑だ」、「あんただけのミュージック」、「暴力は敗北だ。品位を保つことが勝利をもたらす」、「私はいつも耐えている」、「あなたは(黒人のくせに)黒人を知らない」これに対して、「(ピアニストである自分は悩みながら、自分は)黒人でも白人でもない。男でもない(同性愛者の女性役のほうらしい)。私はなんなんだ」、「勇気が(大衆の)人の心を変える」、「熱が入った」、「(切手代の節約のために)手紙はもって帰る」、「(黒人ピアニストが屋外のトイレにいくよう従業員に促されて)誇りがある。(自分は)動物じゃない」、「店主や従業員が、黒人には、スーツの試着はさせない。(レストランでの食事もさせない)」
 いろいろ仕掛けや伏線がありました。「買収話」、「ピアノの上に置いてあるウィスキーのコップ」、「曲の終わりちかくばかりのピアノ演奏(映画の終りがけににちゃんと1曲演奏)ジャズ」、「おまじないの石(ヒスイ)」、「手紙」、「パトカーにとめられる」、「質屋の時計と店主夫婦」

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