2019年08月08日

まなの本棚 芦田愛菜

まなの本棚 芦田愛菜(あしだ・まなみ) 小学館

 中学3年生女優。1年間に本を100冊以上読むという広告を見て、自分と同じようなことをする人がいるのだなあと思いこの本を読み始めました。
 まだ、途中ですが、内容は、読んだ本の軽い感想文になっています。それから、読書の動機など。
 本人が文章を書いたというよりも、インタビューを文章化してあるような印象です。さらりとした感想が多い。
 読んだことのある本が何冊か登場します。
 共感する部分として、同じ本でも、読むときの年齢によって感じることが違う。ゆえに「再読」という行為をします。さらに、気に入った本は何度も読み返します。そういうところは、効率優先の生活を送っている人から見ると不可解なのかもしれません。めんどうくさがりの人にも向かないでしょう。本当は、ちゃんとした仕事を完成するためには、手を抜かないことが必要不可欠なのです。
 人に特定の本を勧めるのはむずかしい。せっかく勧めて読んでもらっても読書の結果、相手に不快感をもたれることもあります。あまり勧めたくない。
 3~4冊を同時進行で読むという行為も自分と重なります。読みながら、合体させて、この世にはない物語の本を空想することもあります。
 電子図書は、年齢を重ねてくると、視覚的にむずかしい。焦点が合わない、疲れるということがあります。作者は老齢者ではありませんが、紙の本のほうがページをめくるときのわくわく感とか、紙の手触りが好きだと言っています。
 作者がまだ文字が読めなかった頃の気持ちが書いてあります。生まれて初めての文字との出会いのときにどう感じたか、その出来事で各自の思い出を集めるとおもしろいコメント集ができあがりそうです。

(つづく)

 小学校低学年は、「図鑑」が好き。年齢的に、知らないことを知りたい「欲」が強い。

 星新一シリーズはおもしろい。自分は本よりも中学生のころに、夜、ラジオの読み聞かせを聞いて好きになりました。

 ノーベル賞受賞者iPS細胞の山中伸弥教授との対談があります。山中氏の話で、昔のクイズ番組「クイズダービー」に出ていた篠沢教授という方が難病で亡くなったということは知りませんでした。病気になるのも「明日は我が身」という気持ちで今日を過ごしたい。

 「西の魔女が死んだ」のおばあちゃんの言葉、『この世には悪魔がうようよいる』は、味わい深いフレーズです。

 辻村深月さんとの対談があります。「ツナグ」は名作です。わたしの好みは「朝が来る」です。いろいろな書き方をされる人なので、ふたりの話題は、ファンタジーとか推理、アニメっぽい作品が中心です。良かったフレーズが、辻村さんの発言にある「本はむき出しの現実を生き抜くための心強い武器になる」、同じく「自分は10代のころ、まわりの大人が信用できなかった」

 それら以外で、印象に残った表現などとして、「演技をするときは、素の芦田愛菜が出ないように気をつけている。その人物を演じているという趣旨のお話し」、「(山中伸弥教授の言葉)研究の世界では失敗することはあたりまえ」

 調べた言葉として、「(髪に付ける)エクステ:髪の毛に直接つける毛束」

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