2019年07月21日

大渋滞 いとうみく

大渋滞 いとうみく PHP

 四人家族が関東から名古屋へ親せきの結婚式に出席するために高速道路を使ってドライブです。
夫婦と小学3年生ぐらい9歳女の子の麦さん、4歳ぐらいの大地くんです。異様なのは、このドライブが終わると、両親は離婚して、ママの麻美さんが、こどもふたりを引き取ることが決まっていることです。小学校中学年・高学年向きの児童文学です。
 
 タイトルがただの「渋滞」ではなく、「大渋滞」なのは、意味があるのでしょう。
 海老名ジャンクションから横浜町田、そして名古屋へ向かいますが、その逆ルートを自分も自家用車で走ったことがあるので状況や風景がわかります。
 車で高速道路を使って移動して、サービスエリアやパーキングエリアを体験したことのない小学生には読んでもわけがわからないかも。
 一般的には、新幹線で人数分の交通費を払うよりは、車のガソリン代、高速代のほうが安くつくから時間がかかっても車で移動します。
 この小説は、ずーっと高速道路上で、終わるのだろうか。(終わりませんでした)
 
 車の中で親からのセリフ、「パパとママ、離婚することになったの」は、映画のワンシーンのようです。
 パパとママは30代ぐらい。ところが、車でのふたりのようすをみていると、口げんかはあるものの深刻度は低い。
 家族は内部対立のどたばたがあるから思い出づくりができる。あとになって笑い話ですむ。
 
 麦さんのクラスの同級生が、仲良しきょんちゃん、いじわるなのが、やっこたち、やっこは中西くんが好き。

 ママは、ペーパードライバー。

(つづく)

 昔映画で、渋滞の映画を観たことがあります。東京から四国への家族四人の帰省でした。船で瀬戸内海に浮かぶ島へ渡り、すぐにとんぼ返りをする内容でした。
 
 パパの悪いところは、軽いうそをつくところ。

 いまどき、カーナビがついていない車があるのだろうかと思いました。家族の車は渋滞を避けるために高速道路を下りて道に迷います。

 長男の大ちゃんはいつまでたっても車の後部シートで寝ています。不思議です。

 あまり小さい時に怖いアトラクションを見せるとこどもはおびえます。避けましょう。ディズニーで経験があります。

 虫のホタルもなかなかみることができなくなりました。

 パパとママは、これから離婚する夫婦にみえません。離婚する夫婦は会話しません。

 エンジンがかかったまま全部のドアがロック? ちょっとよくわかりません。どうやって車全部のカギをかけたのだろう。
 
 パパは、お金をだまされて盗られて返済の見込みなし。若いころは、気のゆるみがあると、おだてられて簡単にお金を失います。よくあるパターンです。痛い思いをして、だんだん強くなれます。

 パパに一度だけでいいから、再起のチャンスを与えてほしい。それでもだめならさよならかも。

 結婚生活を長続きさせるには、相手を思いやる(あきらめるともいう)こと。

 両親が抗争状態にあると子どもの心は不安定になります。

 良かったセリフとして、「考え方次第(気の持ちよう)」

 いいところもあるし、そうでないところもある。それが、人間。夫婦は仲良くしましょう。

 調べたこととして、「MISIA:ミーシャ。女性歌手」、「ジェンガ:ブロック積み上げゲーム」

 印象に残った部分として、「きょんちゃんは、いつもいい人ぶる。むかつく」、「ママはびっくりするぐらい(いやな気持を)ひきずらない」

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