2019年07月13日

邦画DVD SUNNY 強い気持ち・強い愛

邦画DVD SUNNY 強い気持ち・強い愛(サニー つよいきもち・つよいあい) 2018年公開

 女子だらけの映画です。女性向けです。
 90年代の女子高生がいます。ルーズソックス、アムラー、小室哲也のミュージック、映画は二重構造になっていて、女高生たちのグループSUNNYの20年前と20年後の今の姿の比較となっています。
 グループの同窓会的集合です。いま、メンバーのうちのひとりが余命1か月の病気です。
 観ていて、おもしろかったシーン、印象に残ったシーンとして、
①空中を飛んでいったお好み焼き弁当
②毎日ばか笑いをしながら、すべてをさらけだして動き回る女子高生たちが、今は40歳になって、女子高生の娘がいて、いまどきの女高生は、(あけっぴろげだった自分たちとは違って)黙ってスマホを見て、集団でいても静かで、裏でなにをしているのかわからないと分析するあたり。
③阪神淡路大震災の被災者家族が、お茶の間の家族のだんらんで、いろいろと衝突するシーン。祖母、両親、兄、三世代家族です。
 該当する世代には、なつかしい曲が次々とたくさん流れてくる思い出の映画でしょう。
 昭和40年代に流れていた森田童子(もりた・どうし。女性。お亡くなりになりました)さんの曲が、ひそやかに流れていました。その後、平成の時代でも流れていました。太宰治作品と共通する存在価値があります。読み継がれていくように、聴き継がれていくのでしょう。
 物語としては、学生時代という箱の世界から、社会人というやはり箱のなかの世界に移動していくわけですが、映画製作においては、すべてが虚構であり、ちょっと無理があると感じました。そして、これから病気で亡くなる人の苦しみや悲しみの表現の部分が弱かった。
 高校生から20年後の現在、うまくいっていない人もいるけれど、長い人生には浮き沈みの波があります。いいときもあるし、そうでないときもあります。映画での年齢設定である現在40代始めは、まだ、人生の半分です。さきは長い。

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