2019年07月06日

うちのおじいちゃん 谷口國博

うちのおじいちゃん 谷口國博 世界文化社

 子どもさん向けの絵本です。
 おじいちゃんが、思い出のある古い車を買い替えずに大事に乗るというお話です。
 もったいないの教えもあります。
 2006年の本です。
 おじいちやんの車は、屋根がとんだり、雨漏りしたり、タイヤがはずれたりします。こどもは笑うのかなあ。いちど読んで聞かせてみます。
 最近、高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違いで、ちいさな子どもたちが犠牲になる交通事故が全国で頻発しています。暴走運転はやめてほしい。
 車が杖代わりというお年寄りはいます。怖い。
 さて絵本のなかでは、おじいちゃんの車の調子が悪いので、家に新しい車のカタログが届きました。でも、おじいちゃんは車を買い替える気持ちがありません。ほかの家族が買い替えを希望しているのです。
 おじいちゃんは、愛車との思い出にひきずられて、車を手放せない。
 15年前は、もったいないは、「美徳」でしたが、今は、「断捨離(だんしゃり。見切りをつける)」です。物ではなく、物は処分して、個々の心のなかに記憶としてとどめておく時代になりました。愛情をもって残す形が変わりました。
 物は物であって、感情をもつ人間ではありません。
 そして、見るべきものは、「未来」であって、「過去」ではありません。
 ラスト付近の文章です。「おもいでをのせて ゆっくり はしっていきます」
 交通事故がありませんように。

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