2019年07月03日

くつくつあるけ 林明子

くつくつあるけ 林明子 福音館書店

 8見開きの絵本です。1歳から3歳くらいが対象でしょう。
 親子で読みながら、2,3歳のこどもとなら会話ができる絵本だと感じます。
 くつの絵がいい。
 くつが、まるで、生きているような動きです。
 「ぱたぱたぱた はやいはやい」 ちいさい子は、すぐ、走りたがる。
 くつは、前に動いたあと、こんどは、縦に立つ。
 くつは、白色と黄色で色の調和があります。
 そして、下にくつの黒い影があって、背景は、ブルーとグリーンです。
 両足をそろえて、ジャンプ、ジャンプ
 地面に見えるくつの黒い影がいい雰囲気を出しています。
 くつの形が初めて崩れました。くつの黒い影もすみっこがかすれて動いています。
 くつがダウンしてしまいました。
 言葉数は少ないけれど、絵本のなかでは、なにが起きているのかが、よくわかります。
 くつをはいている子どもさんの絵はありませんが、子どもさんの姿が目に浮かびます。
 読んでいると、親子の会話が生まれるでしょう。
 よいしょ、よいしょ。
 くつも疲れて眠るのです。
 まるで、くつが、役者さんのようでした。演技、おつかれさまでした。観劇が終わったような感じです。1986年、初版、33年前の絵本です。いまの子どもたちにもメッセージは届きます。くつさんのように元気に歩こう。

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