2019年06月10日

ラブ・ユー・フォーエバー ロバート・マンチ

ラブ・ユー・フォーエバー ロバート・マンチ 岩崎書店

 1997年発行、これまでに55刷されているロングセラー絵本です。最初に全体のページをめくりました。加藤登紀子さんとか杉田二郎さんの、もう昔の歌ですが、フィリピンのフレディ・アギーラという人の「アナク(わが子、日本語タイトルは息子)」という歌のイメージが湧きました。親不孝者の息子を慕う母親の歌でした。
 おかあさんが、あかちゃんを胸の上に抱いてあおむけになっている絵がなんども出てきます。
 母親はこどもをだっこして、この子はわたしのこども。ずっとわたしのこどもと周囲にメッセージを送ります。
 2歳のあかちゃのようすが絵になっています。絵のとおりです。動き回って、親の言うことなんかきいてくれません。トイレットペーパーはのばしほうだい、雑誌や本は散らかりほうだい。鏡台は横に倒れ、テーブルの上には、からだごとのっかります。植木鉢もひっくりかえっています。
 母親の息子に対する独占欲は強い。ちょっと読んでいて引く部分があります。
 9歳の息子はさらに悪くなります。母親は途方にくれます。
 忍耐です。子育てはつらいです。
 ティーンエージャーになった少年は、クレイジーです。へんな服を着て、へんな友だちとつるんで遊びます。でも、絵はおもしろい。絵による表現がうまい。赤いサングラスをかけて、舌を出して、トランペットやドラム、エレキギターをかきならしています。
 それでも、母親にとっては、こどもはこどもです。だんだん、母親もこどもも歳をとっていきます。
 少年はおとなの男子になって家を出て行きました。
 忙しいけれど、母親の押しつけの愛情があります。子離れができない女性です。
 おかあさんはとしをとって、歌も歌えなくなって、元気がなくなりました。
 おかあさんがいなくなって、そのかわりなのか、息子は自分の子ども、女の子を胸に抱いています。
 伝承です。途中経過はいろいろあっても最後はここにたどり着く。
 命は永遠に続いていく。
 アリスン・マギーの「ちいさなあなたへ」とか、エイミー・クラウス・ローゼンタールの「おかあさんはね」と同じジャンルの親を讃える親向けの絵本です。

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