2018年11月01日

すぐ死ぬんだから 内館牧子

すぐ死ぬんだから 内館牧子 講談社

 100ページまで読みました。
 78歳の奥さんで忍ハナ(おし・はな)さんがいます。ご主人が79歳岩造さんですが、ここまで読んで、ご主人が突然死のように亡くなります。その病名が自分もり患したことがある病名だったので身近に感じました。
 
 高齢者がファッショナブルにして生きがいを満足させるという内容でスタートします。そうやって自分を高めつつ周囲のありさまを否定します。
 ハナさんの一人称でひとり語りです。いささか、世界が狭い雰囲気で100ページまでが終了しました。姑の嫁攻撃があります。(許容しなければならない世代間の感覚の差をはらんでいます)
 ハナさんは、お金の苦労がない立場です。

(つづく)

 読み終えました。
 人生の最後をどんな状況で迎えるのか。死んだら終わりです。
 不安定な設定に立っている物語なので一般的ではありません。
 身なりをきれいにしようというメッセージには賛成です。

 先日テレビで放映していた「死後離婚」のお話が登場します。「姻族関係終了届」は、具体的な効果を伴わない場合は、精神的な問題であり、届を出しても出さなくても変わらない気がします。

 良かった表現の趣旨などとして、「(歳をとると)孫自慢、病気自慢に元気自慢」、「(歳をとると外見が)汚く、緩く、退化」、「(年寄りがお金がないというのは)貯金するから」、「言霊(ことだま)」、「男ならだれでもいい女と、女ならだれでもいい男が結婚した」、「外見を磨く」、「人は生きることに飽きる」、「生まれ方は不幸でも、育ちかたは幸せだった」、「老人にいつまでも主導権はない」、「衰退を受け入れる」、「先のない人生」

 調べた単語として、「些少:さしょう。読めませんでした」、「手下:てか。てした」、「アスコットタイ:幅広のネクタイ」、「糟糠の妻:そうこうのつま。貧しい時から苦労をともにしてきた妻」、「ポルカドットのセーター:水玉もようの。普通の大きさの水玉」、「ボルドーの長いコート:赤ワインのような赤紫色」、「パラッツォパンツ:ゆるいズボン。ぱっと見、スカートみたい」、「フリースのトレーナー:厚地の生地」、「ハイボール:ウィスキー炭酸水割り」

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