2018年10月13日

相棒 プレシーズン DVD

相棒 プレシーズン DVD 2000年 2001年

 ビデオ屋でプレシーズンのDVDがあることに気づき、まずこれを観なければならなかったと、後先になってしまいましたが鑑賞します。

第1話
 人質立てこもり事件です。人質はなんと杉下右京の相棒となる亀山薫です。(名前が女性と勘違いしやすい。男性)
 骨董品みたいなパソコンが杉下右京の机の上にあります。なつかしい。ウィンドウズ95。携帯電話も初期のものです。「テレクラ」という言葉も今では死語でしょう。
 クラッシクベートーベン作曲「喜びの歌」で、このドラマの長い歴史の幕開けです。
 
 雰囲気は暗いのですが、自由奔放な発想があります。
 杉下右京は、「法治国家の教科書」みたいです。創作にあたって、あたりまえのことをあたりまえにつきつめる主人公の設定が大事なのでしょう。そうすると彼の周囲では混乱が起こる。人間生活はあたりまえをあたりまえにしにくいから。

 劇中のトリックは途中で気づけました。

 亀山刑事が杉下右京に、「いっしょに行ってもらえませんか」と願い、杉下が、「もちろん」と答える。ここで、『相棒』が成立しました。観ていて気持ちがいい。


第2話
 女性ばかりを狙う連続殺人事件です。5人連続です。なんでも、1800年代にロンドンで起った切り裂きジャックが下地にあるらしい。

 思い切りがいい内容構成です。
 そういうことかと納得しました。
 深い人間心理が描写されていました。

 「疑うのが仕事」

第3話
 自殺にみせかけた殺人事件です。病院の屋上から医学部助教授の医師が転落します。そこに化学工場の爆発事故がからんできます。
 ポケベル、フロッピーディスク、なつかしい。2001年の放映です。かれこれ20年間ぐらいテレビはニュースと天気予報ぐらいしか見ない生活を送ってきたので、リタイヤした今は、テレビドラマや過去の映画をさかのぼる作業をしています。
 杉下右京の観察眼は鋭い。大半の人が自殺と判断したのに殺人と気づきます。
 バックミュージックの「アダージョ」が雰囲気を盛り上げます。
 人の命を救う医療従事者が人の命を奪おうとする。正義を貫くために内部告発をしようとする人間を殺害する。正義を貫く人間は殺害される。人間の本性(生まれながらの性質)が浮き彫りにされています。ルールに従ってロボットのように生きることが自分の身を守ることにつながる。
 このドラマシリーズは、人により、好き嫌いがあるでしょう。

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