2018年07月29日
いちばんじゃなくて、いいんだね 松野明美
いちばんじゃなくて、いいんだね 松野明美 アスコム
1回目の本読み。まず、1ページずつめくって、最後のページまでいくのが、ときおりのわたしの読書手法です。
有名なマラソン選手の方です。明るい人、よくしゃべる人。、熊本県の人、小柄(148cm)、がんばる人、そんなイメージがあります。それから、お子さんが障害児。本を読むまでは、お子さんはお一人だと思っていました。男の子ふたりで、下の子がダウン症です。
マラソンと出産のお話が書いてあります。障害児育児の記録でもあります。第4章の項目「人生は勝ち負けじゃない」が気に入りました。されど、マラソンは勝ち負けです。書中にあるように一番じゃなければあとはどべです。ほかに「親が変わらないと、子どもも変われない」がいい。
2回目の本読みに入ります。
障害児で生まれてきた次男の存在を隠すというところが苦しい。明るい松野明美さんのイメージを保つという部分では、以前読んだ他のタレントさんや有名人と共通する部分で、〇〇〇〇という人物を演じるのが仕事です。この部分も苦しい。「ありのままに」という言葉が思い出されました。
読むのがつらくなりそうです。
過去、極端な精神論で、スポーツ選手が追い込まれる時代があったと思います。そういう手法でふるいにかけられ、生き残った選手が一番になれました。そういう時代でした。良かったとも悪かったとも評価できません。
障害児の部分の記述については、コメントできる立場にありません。ご苦労があると思いますがアドバイスの言葉がありません。あえていうなら「ありのままに」です。旦那さんは立派だと思います。自分の気持ちとの戦いです。「産まなければよかった」はつらい。
弟が障害児だと兄にも影響があるにはそうかと気づかされます。
(つづく)
読み終えました。今年読んで良かった1冊です。
小柄で小さい頃はいじめの対象にされていた。長距離を走る才能があることに目覚めてからいじめを克服した。両親のために走った。死んでもいいとゴールを目指した。押しかけるようにして結婚して長男が生まれた。次男はダウン症だった。波乱があります。
子どもの頃のニックネームが「スピーカー」ですが、それは本人の本性ではない。明るいキャラクターを演じていた。協調性を失っていたのでテレビ界で嫌われた。
両親に対する愛情が強い。お父さんの言葉、「明美のおかげで初めて飛行機に乗れた」はほろりときました。家庭は貧しかった。
練習はすさまじい。長時間、長距離、それしかないです。本人は小柄なことから限界を感じ、看護師を目指していたそうです。ニコニコドーというのは、名門かと思っていましたが当時はそうではなかったそうです。
練習も節約も徹底的です。ふつうはそこまでやったら気持ちが壊れてしまいます。
よくわかりませんが、オリンピックマラソン選考では、実績が正当に評価されないときがあるようです。
仕事のために1か月も子どもに会えないということはつらい。こどもが障害児だから、仕事をしているときのほうが気持ちが楽ということもつらい。
次男さんの心臓手術が成功して良かった。雰囲気や環境が良い方向へと変化します。ダウン症の次男さんは写真で見ると可愛い。
昔、ノーベル賞受賞者のコメントを集めた本を読んだことがあります。受賞者のこどもさんが障害者ですが、愛情をもって接しておられました。ちょっと記録を見てみます。2012年6月に記事があります。抜粋します。
ノーベル賞受賞者にきく子どものなぜ?なに? べッティーナ・シュティーケル 主婦の友社
良書です。ノーベル賞受賞者のみなさんたちが、こどもたちの素朴な質問に対して、真正面から真面目にわかりやすく答えておられます。
最後のほうの数学者のお話にはしみじみとしました。娘さんは障害者で、耳が不自由で、精神的にも遅れていると告白されています。でも彼は、娘はすばらしい人間ですと結んでいます。
今読んでいるこの本は、母とは親とはどういうものかを知る本です。
知り合いによる「こじか園」へのつなぎが良かった。
障害をもつ子どもがいることが恥ずかしいことなのだろうか。当事者ではないのでうかつに物申せませんが恥ずかしいことだとは思いません。大変だろうとは思います。ただ、年を重ねて思うのは、人間はすべて最後は老いて体のあちこちがおかしくなって障害者になります。
教える、育む、教育する。
10年間は長いようで短い。
193ページあたりまできて、ページの上部がパラパラマンガになっていることに気づきました。
後半は作中の作者からもらい泣きします。耐え続けてきたものがあります。「ああ、人生はこんなにも楽なのか」とはなかなか言えません。障害児から教えてもらったこと。こどもに教えられてようやく親になる。
1回目の本読み。まず、1ページずつめくって、最後のページまでいくのが、ときおりのわたしの読書手法です。
有名なマラソン選手の方です。明るい人、よくしゃべる人。、熊本県の人、小柄(148cm)、がんばる人、そんなイメージがあります。それから、お子さんが障害児。本を読むまでは、お子さんはお一人だと思っていました。男の子ふたりで、下の子がダウン症です。
マラソンと出産のお話が書いてあります。障害児育児の記録でもあります。第4章の項目「人生は勝ち負けじゃない」が気に入りました。されど、マラソンは勝ち負けです。書中にあるように一番じゃなければあとはどべです。ほかに「親が変わらないと、子どもも変われない」がいい。
2回目の本読みに入ります。
障害児で生まれてきた次男の存在を隠すというところが苦しい。明るい松野明美さんのイメージを保つという部分では、以前読んだ他のタレントさんや有名人と共通する部分で、〇〇〇〇という人物を演じるのが仕事です。この部分も苦しい。「ありのままに」という言葉が思い出されました。
読むのがつらくなりそうです。
過去、極端な精神論で、スポーツ選手が追い込まれる時代があったと思います。そういう手法でふるいにかけられ、生き残った選手が一番になれました。そういう時代でした。良かったとも悪かったとも評価できません。
障害児の部分の記述については、コメントできる立場にありません。ご苦労があると思いますがアドバイスの言葉がありません。あえていうなら「ありのままに」です。旦那さんは立派だと思います。自分の気持ちとの戦いです。「産まなければよかった」はつらい。
弟が障害児だと兄にも影響があるにはそうかと気づかされます。
(つづく)
読み終えました。今年読んで良かった1冊です。
小柄で小さい頃はいじめの対象にされていた。長距離を走る才能があることに目覚めてからいじめを克服した。両親のために走った。死んでもいいとゴールを目指した。押しかけるようにして結婚して長男が生まれた。次男はダウン症だった。波乱があります。
子どもの頃のニックネームが「スピーカー」ですが、それは本人の本性ではない。明るいキャラクターを演じていた。協調性を失っていたのでテレビ界で嫌われた。
両親に対する愛情が強い。お父さんの言葉、「明美のおかげで初めて飛行機に乗れた」はほろりときました。家庭は貧しかった。
練習はすさまじい。長時間、長距離、それしかないです。本人は小柄なことから限界を感じ、看護師を目指していたそうです。ニコニコドーというのは、名門かと思っていましたが当時はそうではなかったそうです。
練習も節約も徹底的です。ふつうはそこまでやったら気持ちが壊れてしまいます。
よくわかりませんが、オリンピックマラソン選考では、実績が正当に評価されないときがあるようです。
仕事のために1か月も子どもに会えないということはつらい。こどもが障害児だから、仕事をしているときのほうが気持ちが楽ということもつらい。
次男さんの心臓手術が成功して良かった。雰囲気や環境が良い方向へと変化します。ダウン症の次男さんは写真で見ると可愛い。
昔、ノーベル賞受賞者のコメントを集めた本を読んだことがあります。受賞者のこどもさんが障害者ですが、愛情をもって接しておられました。ちょっと記録を見てみます。2012年6月に記事があります。抜粋します。
ノーベル賞受賞者にきく子どものなぜ?なに? べッティーナ・シュティーケル 主婦の友社
良書です。ノーベル賞受賞者のみなさんたちが、こどもたちの素朴な質問に対して、真正面から真面目にわかりやすく答えておられます。
最後のほうの数学者のお話にはしみじみとしました。娘さんは障害者で、耳が不自由で、精神的にも遅れていると告白されています。でも彼は、娘はすばらしい人間ですと結んでいます。
今読んでいるこの本は、母とは親とはどういうものかを知る本です。
知り合いによる「こじか園」へのつなぎが良かった。
障害をもつ子どもがいることが恥ずかしいことなのだろうか。当事者ではないのでうかつに物申せませんが恥ずかしいことだとは思いません。大変だろうとは思います。ただ、年を重ねて思うのは、人間はすべて最後は老いて体のあちこちがおかしくなって障害者になります。
教える、育む、教育する。
10年間は長いようで短い。
193ページあたりまできて、ページの上部がパラパラマンガになっていることに気づきました。
後半は作中の作者からもらい泣きします。耐え続けてきたものがあります。「ああ、人生はこんなにも楽なのか」とはなかなか言えません。障害児から教えてもらったこと。こどもに教えられてようやく親になる。
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