2018年05月26日
最後のオオカミ 2018課題図書
最後のオオカミ マイケル・モーパーゴー はらるい訳 文研出版 2018課題図書
イギリスとアメリカのお話です。詳しくはスコットランド人のお話です。スコットランドとイングランドは対立する地域です。この本では、最初に、イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズの地図があります。
まだ、本読みの前段階ですが、「オオカミ」 という犬に似た動物が、なぜに嫌われるのかはわかりません。民話とか、童話の中では悪者扱いされています。
身近では、名古屋の東山動物園にオオカミがいます。そのうちの1頭が、記憶では昨年亡くなりました。新聞で読んだ覚えがあります。(調べたら、昨年ではなく、30年、今年の3月4日に亡くなっていました。シンリンオオカミです。白いオオカミでした。見学したことがあります。さらに翌日5日に3頭が神戸動物王国へ移されています。それでもまだ数頭のオオカミが東山動物園に残っています。)
本は読みやすい。文字は大きく、ページ数もほどほどで、読み終えるまでにそれほど時間はかかりません。
イギリスのサーフォーク州というところに住むマイケル・マクロードという肺炎で自宅アパートのベッドで寝ているしかないおじいさんと孫娘ミヤ14歳のお話でもあります。ミヤがマイケルにパソコンを教えてあげると提案するところから始まります。
マイケルおじいさんは、パソコン操作でインターネットに興味をもち、自分のルーツさがし(先祖探し)に夢中になります。
わたしは、先祖探しには興味は湧きません。済んだことは済んだことです。過去は変えられません。
マイケルおじいさんのずーっと前のご先祖様で、両親を知らず親戚が12歳まで育てたロビー・マクロード(1795年、今から223年ぐらい前に亡くなった。)という人がいます。彼が、親を亡くしたこどものオオカミを育てた人です。イギリスでこどものオオカミを拾って、アメリカ合衆国で成長したオオカミと別れています。
実父母を知らずに育ってロビーの子供時代は奴隷のように働き手として扱われて悲惨だったそうです。
ロビーは12歳のときに、親せき宅から家出して逃げて、泥棒生活をしていたところ、こどものない鍛冶屋を営むショーン・ダンバー、メアリー夫妻に拾われてしばらくは幸せに暮らします。
1745年にイングランドとスコットランドで戦争が始まります。ショーンとロビーは戦争に参加します。戦地で、ショーンは戦死します。ロビーは逃亡します。メアリーも戦争で亡くなります。
ロビーは、偶然出会ったオオカミのこどもに精神的に支えられて生きていきます。お互いに親のいないもの同士です。ロビン・マクロードの語りが続きます。オオカミの名前は、「チャーリー」です。
物資を貿易のために運ぶペリカン号という船の船長マッキノンが登場して、ロビーを水夫として雇います。船には、ロビーのような、イギリス兵から逃れるために逃げてきたスコットランドの家族たちが潜んでいます。かれらの目的地はアメリカ合衆国です。
船旅はなんどかの嵐を体験して過酷です。みな、神さまに無事を祈ります。途中、銃の話がでます。アメリカ合衆国で、いまなお銃社会であることの起源が書いてあります。未開地は広くて危険がいっぱいだから、マスケット銃が必要だとあります。マスケット銃:銃身が長い銃。
マスケット銃で熊を撃ち殺して、熊から毛皮をつくる。なかなか日本人には、向かない世界かもしれません。昔の人は生きることに素直だし、切実でまじめです。
野生で生かせていくためのオオカミとの別れのシーンは厳しい。それがあったからこそ、その後の再会シーンは美しい。
「スコットランド最後のオオカミ、この石の近くで射殺さる」という石碑が複数あるというところを読んで、そういうものかと納得しました。「最後」が何度もあります。
絶滅したオオカミと、スコットランドの自立を支持してイギリスからアメリカ合衆国へ追い出されたような人々とを重ね合わせてできた物語でした。
これから激変しそうな世界情勢を見て、日本民族はこれからどうなるのだろうと少し不安になりました。
以下、学んだことです。
1 家族を大切にしよう。
2 戦争はやめよう。
3 動物を死滅に追いやらない。動物との共存を考える。
4 動物を愛情の対象にする。ペット。
5 宗教を大切にする。
6 野生動物は野生のなかで育つ。
7 パソコンを活用して幸せになろう。
8 祖先に感謝する。
9 友だちを大切にする。
イギリスとアメリカのお話です。詳しくはスコットランド人のお話です。スコットランドとイングランドは対立する地域です。この本では、最初に、イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズの地図があります。
まだ、本読みの前段階ですが、「オオカミ」 という犬に似た動物が、なぜに嫌われるのかはわかりません。民話とか、童話の中では悪者扱いされています。
身近では、名古屋の東山動物園にオオカミがいます。そのうちの1頭が、記憶では昨年亡くなりました。新聞で読んだ覚えがあります。(調べたら、昨年ではなく、30年、今年の3月4日に亡くなっていました。シンリンオオカミです。白いオオカミでした。見学したことがあります。さらに翌日5日に3頭が神戸動物王国へ移されています。それでもまだ数頭のオオカミが東山動物園に残っています。)
本は読みやすい。文字は大きく、ページ数もほどほどで、読み終えるまでにそれほど時間はかかりません。
イギリスのサーフォーク州というところに住むマイケル・マクロードという肺炎で自宅アパートのベッドで寝ているしかないおじいさんと孫娘ミヤ14歳のお話でもあります。ミヤがマイケルにパソコンを教えてあげると提案するところから始まります。
マイケルおじいさんは、パソコン操作でインターネットに興味をもち、自分のルーツさがし(先祖探し)に夢中になります。
わたしは、先祖探しには興味は湧きません。済んだことは済んだことです。過去は変えられません。
マイケルおじいさんのずーっと前のご先祖様で、両親を知らず親戚が12歳まで育てたロビー・マクロード(1795年、今から223年ぐらい前に亡くなった。)という人がいます。彼が、親を亡くしたこどものオオカミを育てた人です。イギリスでこどものオオカミを拾って、アメリカ合衆国で成長したオオカミと別れています。
実父母を知らずに育ってロビーの子供時代は奴隷のように働き手として扱われて悲惨だったそうです。
ロビーは12歳のときに、親せき宅から家出して逃げて、泥棒生活をしていたところ、こどものない鍛冶屋を営むショーン・ダンバー、メアリー夫妻に拾われてしばらくは幸せに暮らします。
1745年にイングランドとスコットランドで戦争が始まります。ショーンとロビーは戦争に参加します。戦地で、ショーンは戦死します。ロビーは逃亡します。メアリーも戦争で亡くなります。
ロビーは、偶然出会ったオオカミのこどもに精神的に支えられて生きていきます。お互いに親のいないもの同士です。ロビン・マクロードの語りが続きます。オオカミの名前は、「チャーリー」です。
物資を貿易のために運ぶペリカン号という船の船長マッキノンが登場して、ロビーを水夫として雇います。船には、ロビーのような、イギリス兵から逃れるために逃げてきたスコットランドの家族たちが潜んでいます。かれらの目的地はアメリカ合衆国です。
船旅はなんどかの嵐を体験して過酷です。みな、神さまに無事を祈ります。途中、銃の話がでます。アメリカ合衆国で、いまなお銃社会であることの起源が書いてあります。未開地は広くて危険がいっぱいだから、マスケット銃が必要だとあります。マスケット銃:銃身が長い銃。
マスケット銃で熊を撃ち殺して、熊から毛皮をつくる。なかなか日本人には、向かない世界かもしれません。昔の人は生きることに素直だし、切実でまじめです。
野生で生かせていくためのオオカミとの別れのシーンは厳しい。それがあったからこそ、その後の再会シーンは美しい。
「スコットランド最後のオオカミ、この石の近くで射殺さる」という石碑が複数あるというところを読んで、そういうものかと納得しました。「最後」が何度もあります。
絶滅したオオカミと、スコットランドの自立を支持してイギリスからアメリカ合衆国へ追い出されたような人々とを重ね合わせてできた物語でした。
これから激変しそうな世界情勢を見て、日本民族はこれからどうなるのだろうと少し不安になりました。
以下、学んだことです。
1 家族を大切にしよう。
2 戦争はやめよう。
3 動物を死滅に追いやらない。動物との共存を考える。
4 動物を愛情の対象にする。ペット。
5 宗教を大切にする。
6 野生動物は野生のなかで育つ。
7 パソコンを活用して幸せになろう。
8 祖先に感謝する。
9 友だちを大切にする。
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