2018年05月27日

レイナが島にやってきた 長崎夏海

レイナが島にやってきた 長崎夏海 理論社 2018課題図書

 鹿児島県の南の島に浮かぶ沖永良部島(おきのえらぶじま)がモデルでしょう。(作者略歴から)
 島の小学校は児童数が少ない。
 本では、4年生が4人、この物語の進行役が女子児童「優愛(ゆうあ)」、神奈川県から転校してきた主役女子児童が「林麗菜(はやし・れいな)。両親不明。施設育ち。林さんの家で里子として育つ。明るくきびきび、マイペース。」、頭が良くて根気強い「俊哉(しゅんや)」、和真(かずま)」がいます。3年生が「みく」、「るな」、4年生和真の弟「拓真(たくま)」、そうそう、忘れていけないのが、3年生登校拒否児女子児童「若葉」です。全校生徒36人です。島民の人口1万3000人

 「麗菜れいな」は、わかりにくいので、「レイナ」でいいと本人が言います。

本をめくると絵が出てきます。赤い半そでシャツが「レイナ」、水色のはんそでシャツが、「優愛ゆうあ」でしょう。背の低い男の子が和真の弟「拓真」で、その右が「みく」、ともに小学3年生でしょう。体育館座りをしているメガネの男の子が「俊也」で、その右側に寝っ転がっているのが「和真」でしょう。そのうしろの男の子3人は、だれかはわかりません。5年生と6年生の上級生に見えます。

 「転校生」の立場は微妙です。ときにいじめられたりもします。要は、本人の資質と性格、度胸次第です。能力があれば、あがめたてまつられます。勉強はできたほうがいい。

 「ガジュマルの木:常緑高木。熱帯地方。日本一大きいガジュマルが沖永良部島にあり。」、「ケンムン:奄美の妖怪。猿のようなカッパのような。孤児で縁付けしてあるのかもしれません。考えてみれば、レイナは妖精みたいな人、ケンムンみたいな人です。」

「よんどころない事情:やむをえない事情、なんともいたしかたない。」

 3年生若葉の登校拒否の理由はわかりません。少人数学級なら、いじめやけんかは少ない気がします。後半、若葉さんも里子のような記述がありますが、はっきりしません。

 美しい海の光景があります。人は海を見ると気持ちが落ち着きます。レイナも若葉も海を見たかった。後半、夕日に輝く海の記述が出てきて、あそこに天国があるというお話につながります。たしか、沖縄地方の言い伝えで、「ニライカナイ」という天国みたいなところがありました。映画で観たことがあります。書中では、「風の国」と表記されます。

 さとうきび畑で、さとうきびの葉どうしが風ですれあう音の話が出てきます。ざわわの名曲が頭の中を流れます。戦争反対の歌です。

 里子(さとご。実父母以外の人のところで育ててもらう。)=契約というレイナの理屈があります。里親がそれを聞くとさびしくなります。また、里親母親役女性に抱きついたら危ない状態になって叱られたことを気にしてかなりへこんでいます。かわいそう。実の親子みたいにけんかしても関係回復・修復が早いわけではありません。「ケイヤク子ども」という言葉が子どもの口から出るのはつらい。

 言葉の葉っぱのお話は、むずかしくて、どう受け止めればいいのか、わかりませんでした。(これを書いた数日後、「家族はつらいよ」という映画を観ました。そのときに、この部分、言葉の葉っぱの部分が理解できました。言葉を交わして話し合わないと人間同士はわかり合えないのです。「何も言わなくても相手の気持ちを察する。」ことは無理なことなのです。(いまはやりの忖度そんたく)

 134ページにある絵の色がキレイ。赤い服がレイナ、オレンジがゆうな、白がわかばでしょう。

(せごどんとか、ほかの課題図書で、車いす犬の話とか、今はなぜか、奄美大島諸島が世間の話題です。)


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