2018年04月21日
天龍院亜季子の日記 安檀美緒
天龍院亜季子の日記 安檀美緒 集英社
邦画「鬼龍院花子のなんとか」 みたいなタイトルです。そこが、タイトルのヒントだろうか。(この件については、作中18ページで出てきます。)
36ページぐらいまで読んだところで、感想を書き始めてみます。
小学生の頃に、女子(天龍院さんを)いじめていた男子(田町譲たまち・ゆずる)が、大人になって、天龍院さんの毎日更新される日記ブログを読み始めるところまできました。(読み始めて3か月)
導入部は、言葉遣いが乱暴です。「なんで」が、どうして? という疑問の意味だと思っていたら、「…だから…」の接続詞だったので、解読できてよかったとほっとしました。
導入部はわかりにくい。だれが、主人公なのか(田町譲)、どんな会社に勤めているのか(人材派遣会社)、登場人物の性別、それから、岡崎さんという育休明け職場復帰社員さんのことが話題になるのは、子育てママへの困り者意識(子どものことですぐ休む。)が出てくるのはなぜなのかとか。(子育て本なのか。) 創作に当たり実例があって、それをぼかすためなのかと勘繰ります。
16ページあたりから、ようやくまともな雰囲気の文章に変化します。
いじめシーンでは、いじめられる者の恨みの雰囲気が伝わってきます。
公務員志向が書いてあります。定時で帰れる職場ばかりではないでしょう。一定の枠内で忍耐を強いられる特殊な世界だと思います。
(つづく)
作品内容として、「産休・育休職場復帰社員 対 そのまわりにいる迷惑をこうむる社員」 という構図があります。
結婚しそうな相手がいるにも関わらず、主人公田町譲の気持ちは冷めている。
出てくる元プロ野球選手は、サダオカとかキヨハラを想像してしまいます。
(つづく)
日記の部分がほとんどないので、タイトルとの接合性がしっくりこない。
静岡県美保の松原は行ったことがあるので、内容がよく理解できました。夕暮れ時の富士山はサイコーです。
さりげなく作品「思い出トランプ」向田邦子作が入れてあります。知らない人は知らないでしょう。そのほか、略語とか、流行語が入れてあります。わかる人には味わいがあります。わからない人にはわからないでしょう。
こんなふうで、結婚していいのだろうかという部分があります。わたしは、この人じゃなきゃだめだと決意して結婚したので、読んでいてなにかしら残念です。
獺祭(だっさい)。かわうそのあそび。つかまえた死んださかなで遊ぶ。酒の名前
人と深くつきあわない、つきあえない、若い人たちがいます。傷つくことを避けている。おとなしく静かに生きている。ふれないでほしい。さわらないでほしい。そういった人たちが、生きがいをつかんでいく物語かと、途中考えました。
素直な気持ちを表現した内容です。たとえば、「あ、俺、ばかにされているんだとわかります。(派遣社員に応募して)」とか、めんどくせえ人間は、ろくでもないみたいな表現
品川担当で田町という苗字。うまくできています。
底辺の話は、読んでいてけっこうつらい。
(つづく)
結婚相手と本気で会話をすることができない男性主人公です。相手の女性もそこに気づいていて、不満です。
男性は追い詰められた精神状態です。
日常生活を淡々と描いて、幸せ感を出す書きかたです。
しんどいときには、こうしたらいいとうアドバイスがあります。
玄人(くろうと)はだしの文章でした。(専門家的)
納豆と卵を混ぜないのが当たり前という記述があります。ふつー、混ぜるのではないか。混ぜないでどうするのだろう。
ジャニオタの在宅って何だろう。ジャニーズのお宅で、在宅。「現場」は、コンサートとかに行く積極的かつお金あり、在宅は、家にこもって応援、ひきこもりぽい、グッズ買えない。
退職していく人の連絡先を知らないという記述があります。世代の差を感じました。
調べた単語として、「摘まむ:つまむ。読めませんでした。」、「バックれた:無断で、アルバイトや会社を辞める。」、「ピラティス:ドイツ看護師が開発した健康維持のためのエクササイズ。ストレッチ」、「マイケル・サンデル:アメリカの哲学者」、「ハンター、ハンター:マンガ作品。希少価値のあるものをハンター(獲得)する。」、「LABI:ヤマダ電機のチェーン店。ラビ」、「品川のエキュート:品川駅中のショッピングゾーンですが、行ったことのない人にとっては何かわからない。」、「モーゼ:旧約聖書に登場する指導者」、「千疋屋:果物の輸入販売小売業者」、「シトラス:ミカン科の植物」、「メンインブラック:アメリカ映画」、「プレモル:プレミアムモルツ。ビール」、「デンモク:カラオケのリモコン。タッチパネル」、「ダウナー:気分落ち込む物事、雰囲気」、「(経理島) 島というのは、机の島でしょう。たとえば、4人の机と上司の机の固まり。」、「貶しめる:おとしめる。読めませんでした。」、「PV:ページビュー数。ブログ」、「タブ別:区切り別。作品中では、対して、ファイル別というのがあります。」
良かった表現として、「(社員が席を立つ様子として) 逆向きに打たれていく杭のようだ。」、「その人の善性」、「オチのない結論」、「頭数(あたまかず)が足りない。」、「台風18号」、「わからないことをわからないと言えると楽だ。」
邦画「鬼龍院花子のなんとか」 みたいなタイトルです。そこが、タイトルのヒントだろうか。(この件については、作中18ページで出てきます。)
36ページぐらいまで読んだところで、感想を書き始めてみます。
小学生の頃に、女子(天龍院さんを)いじめていた男子(田町譲たまち・ゆずる)が、大人になって、天龍院さんの毎日更新される日記ブログを読み始めるところまできました。(読み始めて3か月)
導入部は、言葉遣いが乱暴です。「なんで」が、どうして? という疑問の意味だと思っていたら、「…だから…」の接続詞だったので、解読できてよかったとほっとしました。
導入部はわかりにくい。だれが、主人公なのか(田町譲)、どんな会社に勤めているのか(人材派遣会社)、登場人物の性別、それから、岡崎さんという育休明け職場復帰社員さんのことが話題になるのは、子育てママへの困り者意識(子どものことですぐ休む。)が出てくるのはなぜなのかとか。(子育て本なのか。) 創作に当たり実例があって、それをぼかすためなのかと勘繰ります。
16ページあたりから、ようやくまともな雰囲気の文章に変化します。
いじめシーンでは、いじめられる者の恨みの雰囲気が伝わってきます。
公務員志向が書いてあります。定時で帰れる職場ばかりではないでしょう。一定の枠内で忍耐を強いられる特殊な世界だと思います。
(つづく)
作品内容として、「産休・育休職場復帰社員 対 そのまわりにいる迷惑をこうむる社員」 という構図があります。
結婚しそうな相手がいるにも関わらず、主人公田町譲の気持ちは冷めている。
出てくる元プロ野球選手は、サダオカとかキヨハラを想像してしまいます。
(つづく)
日記の部分がほとんどないので、タイトルとの接合性がしっくりこない。
静岡県美保の松原は行ったことがあるので、内容がよく理解できました。夕暮れ時の富士山はサイコーです。
さりげなく作品「思い出トランプ」向田邦子作が入れてあります。知らない人は知らないでしょう。そのほか、略語とか、流行語が入れてあります。わかる人には味わいがあります。わからない人にはわからないでしょう。
こんなふうで、結婚していいのだろうかという部分があります。わたしは、この人じゃなきゃだめだと決意して結婚したので、読んでいてなにかしら残念です。
獺祭(だっさい)。かわうそのあそび。つかまえた死んださかなで遊ぶ。酒の名前
人と深くつきあわない、つきあえない、若い人たちがいます。傷つくことを避けている。おとなしく静かに生きている。ふれないでほしい。さわらないでほしい。そういった人たちが、生きがいをつかんでいく物語かと、途中考えました。
素直な気持ちを表現した内容です。たとえば、「あ、俺、ばかにされているんだとわかります。(派遣社員に応募して)」とか、めんどくせえ人間は、ろくでもないみたいな表現
品川担当で田町という苗字。うまくできています。
底辺の話は、読んでいてけっこうつらい。
(つづく)
結婚相手と本気で会話をすることができない男性主人公です。相手の女性もそこに気づいていて、不満です。
男性は追い詰められた精神状態です。
日常生活を淡々と描いて、幸せ感を出す書きかたです。
しんどいときには、こうしたらいいとうアドバイスがあります。
玄人(くろうと)はだしの文章でした。(専門家的)
納豆と卵を混ぜないのが当たり前という記述があります。ふつー、混ぜるのではないか。混ぜないでどうするのだろう。
ジャニオタの在宅って何だろう。ジャニーズのお宅で、在宅。「現場」は、コンサートとかに行く積極的かつお金あり、在宅は、家にこもって応援、ひきこもりぽい、グッズ買えない。
退職していく人の連絡先を知らないという記述があります。世代の差を感じました。
調べた単語として、「摘まむ:つまむ。読めませんでした。」、「バックれた:無断で、アルバイトや会社を辞める。」、「ピラティス:ドイツ看護師が開発した健康維持のためのエクササイズ。ストレッチ」、「マイケル・サンデル:アメリカの哲学者」、「ハンター、ハンター:マンガ作品。希少価値のあるものをハンター(獲得)する。」、「LABI:ヤマダ電機のチェーン店。ラビ」、「品川のエキュート:品川駅中のショッピングゾーンですが、行ったことのない人にとっては何かわからない。」、「モーゼ:旧約聖書に登場する指導者」、「千疋屋:果物の輸入販売小売業者」、「シトラス:ミカン科の植物」、「メンインブラック:アメリカ映画」、「プレモル:プレミアムモルツ。ビール」、「デンモク:カラオケのリモコン。タッチパネル」、「ダウナー:気分落ち込む物事、雰囲気」、「(経理島) 島というのは、机の島でしょう。たとえば、4人の机と上司の机の固まり。」、「貶しめる:おとしめる。読めませんでした。」、「PV:ページビュー数。ブログ」、「タブ別:区切り別。作品中では、対して、ファイル別というのがあります。」
良かった表現として、「(社員が席を立つ様子として) 逆向きに打たれていく杭のようだ。」、「その人の善性」、「オチのない結論」、「頭数(あたまかず)が足りない。」、「台風18号」、「わからないことをわからないと言えると楽だ。」
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