2018年03月19日

健康という病 五木寛之

健康という病 五木寛之 幻冬舎新書

 著者は、書中では、85歳ですが、その後、86歳になられています。
 いま、半分程度を読んだところですが、戦後70年間ぐらい受診がなく、85歳で歯科以外の受診をするまで、病院にかかったことがない、健康診断を受診したことがないということは驚きです。
 それでいて、体のあちこちが痛い様子です。戦中派の独特な感じ方、戦争で亡くなった人のことを思うと、生き残って申し訳ないとか、生活費を稼ぐことが受診より優先される状況だったとかは、世代の特徴でしょう。

 さて、感想を順番に書いていきます。
 ゆきすぎた健康志向活動に警鐘をならされています。医師が書いたものではないので、小説家が見た健康対策です。
 大きな文字で書いてあるので読みやすい。読む対象者が高齢者だからでしょう。
 睡眠時無呼吸症候群か始まります。次に左足の痛み。絶食治療(わたしには無理)、癌の原因はストレス、入浴好き、いまの北朝鮮地域での暮らし、触診のない診察など続きます。
 病院・医師の実名があり、宣伝本だろうか。
 
 自殺願望者がいる中で、死にたくない、寝たきりになりたくない、認知症になりたくないという人たちがいる。生きることが人間の本能です。自殺したいと言っている人も、本当は生きたいと思っていると思いたい。

 健康情報類が、一種の産業になっています。そこを、止めることはできません。

 小説家、自由業である作者の日常生活はその名称のとおり自由です。好きな時に寝て、好きな時に働いてです。昼夜逆転の生活です。しかもそういう生活を50年間ぐらい続けていらっしゃる。サラリーマンにはまねできません。よく、長生きできている。
 大量の本は読む。入浴時に読む。本はふやける。

 活動範囲が狭いのか、新聞からの引用が多い内容です。

 小太りを推奨されています。標準体重がいいとわたしは思います。ときに、メタボにやさしい発言がありますが、そうは思えません。重い体重は足に負担がかかります。

 本人は長命ですが、ご家族は、はやくに亡くなっています。その人たちの分の命をいただいたと考えるわたしは昔人間です。

「健康でありたい」 風潮を問題にする。

(つづく)

 お勧めの「横臥位で眠る。」 は、わたしには無理です。
 
 悲観的な部分があります。老いて弱気なのだろうか。

 戦時中を体験された方なので、規則正しい生活はできなかった(突然の空襲など)という部分は、体験のない世代なので、読んでいて斬新でした。

 1億2000万人のなかの団塊の世代が800万人、また、将来は、少子化により、人口は4000万人減って、8000万人になる。

 早く情報を仕入れて、対策を立てて動く。

調べた単語、「フレイル:高齢で筋力、精神面が衰える。」、「捨て鉢:久しぶりに目にした言葉です。やけくそ」、「蝟集:いしゅう。多くのものが寄り集まる。」、「水毒;水分代謝の変調。漢方。すいどく」、「喧しい:かまびすしい。やかましい。」、「誤嚥性肺炎:食べ物、唾液が誤って気管支に入り、細菌が肺に入る。肺炎」、「エントロピー:まじりぐあい。この言葉の意味、よくわからない。」、「跛行性歩行:はこうせいほこう。歩行異常。びっこをひく。」、「輾転:てんてん。読めませんでした。」、「ハイパーインフレ:需要が増加しない。貨幣の価値が不安定になる。物価高騰」、「始原:はじまり」

うまい表現として、「生まれてから老化が始まる」、「保存療法:病巣の摘出や手術を行わない。対処療法」、「老いるショック(オイルショック)」、「老いドル(アイドルの高齢者版)」、「老いと折り合う。」


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