おとなになるってどんなこと? 吉本ばなな

おとなになるってどんなこと? 吉本ばなな ちくまプリマ―新書

 思春期のこどもさんに向けた小説家である著者の熱いメッセージです。
 自殺防止、うつ脱出、負けるなという気持ちがこもっています。孤独を乗り越える。
 1時間程度で読み終えることができる文章量です。
 魅力ある文章を書かれる人です。

 この本で、一番強調されていることは、タイトルにおとなとありますが、「おとなになるのではなく、なりたい自分になる」 ことを目標にして生きなさいです。
 著者は、高校生の頃、小説家になりたかった。だから、小説家になった。されど、簡単になれたわけではない。
 そのあたりの話は、わたしにも、強いメッセージとして伝わってきました。
 
 著者のこどもの頃の家庭環境は恵まれていませんが、昔のテレビで放映されていたホームドラマに登場するようなしあわせ家族の家庭はそれほど多くありません。どこの家庭も何かが欠けています。

 自分のためではなく、ひとの幸せのために働こうと思う。それが、おとなの意識。そう思えない人は、いつまでも子ども。

 イラストの絵で、山の下に小さな山があって、うしろの山から両手が出て、まえの山を抱いています。親子でしょう。
 
 作家になるために常に勉強をする。

 けんかをしても仲直りできるのが親友(夫婦もそうです。)

 何年かに1回しか会わなくてもすぐに打ち解けられるのがきょうだい。

 著者がなぜ小説家になりたいと思ったかの動機は書かれていません。その理由は、想像するだけです。

 告白があります。母とは仲良しではなかった。母は、姉ばかりを可愛がった。
 親に「さよなら」 と言う。そのときが、おとなになれたとき。

 49日の霊魂話もgoodです。

 人に冷たくされた人は、人に冷たいことができる人間になる。(自説です。)

  いい本でした。

Posted by 熊太郎 at ◆2018年03月15日18:42読書感想文

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