2017年09月23日

死ぬほど読書 丹羽宇一郎

死ぬほど読書 丹羽宇一郎 幻冬舎新書

 読書を勧める本です。
 作者はもうすぐ80歳の年配の人ですが、書いてあることは若い。(昔、電車で、マンガを読んでいて年配者に叱られた。)
 実家は本屋さんで、仕事は大企業の元社長さん。黒塗りのハイヤーを断って電車通勤をしていたには驚きました。

 本を読まない人が増えました。
 自発的な行為ですので、読まない人に読めと言っても仕方がありません。
 読書がないと、失うものは大きいとの作者のメッセージがあります

 読書が見直される時がくる。
 ネット情報は信頼性に欠ける。(フェイクニュース)
 本は出典が明らか。

 書店は植物園のようなものという表現、哲学者や思想家は、わざとむずかしく言いたがる。
 芥川賞は読む。
 週刊誌は、「ねたみ、ひがみ、やっかみ」(動物の血)
 読書で心に栄養を与えないと、動物の血ばかりの野蛮な心ができあがってしまう。

 本は、考えながら読む。

調べた単語として、「慈雨:じう。乾燥時の恵みの雨」、「情報リテラシー:情報技術を読み取り使いこなす」、「驕り:おごり。漢字が読めませんでした」、「雅量のある上司:人を受け入れるおおらかな心」、「傘寿:さんじゅ。80歳」

 まじめな方です。型ぐるしい面もありますが、極端な事柄が少なく平衡感覚に優れています。

 ベストセラーは読まないと書いてありましたが、この本はベストセラーになっているので、不思議なものです。

 印象に残ったものとして、「(雇用関係の)使用者側として、気に入らないから使わないというわけにはいかない。」

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