2017年03月29日

夜廻(よまわり) 日本一ソフトウエア

夜廻(よまわり) 日本一ソフトウエア

 書店で興味が湧き手に取り購入しました。
 ゲームシナリオです。

 夜中、午前2時過ぎに目が覚めて、この本を読み続け、午前3時半頃読み終えて、また、眠りに落ちました。
 本の内容は、一夜の出来事ですので、最後は、夜明けで終わります。
 親のいない姉と妹がいて、飼い犬のポロがいて、それぞれが暗闇の中、いなくなって、お互いを、探し求める。
 殺害とか、妖怪じみた存在とか、目には見えない母親の存在とか、ホラー(恐怖もの)です。

 何度も噛みしめて読まないと理解できません。また、読みなおしてみます。

 ちいさな女の子ふたりの絵は可愛い。絵を描いたのは女性だと思っていたら若い男性でした。
 いなくなった「母親」に対するこどもの複雑な愛憎の気持ちあり。
 親の愛情を受けることができない環境にあるこどもさん向けのゲームだろうかと邪推する。
 
 「よまわりさん」は、「おまわりさん」のようでもあるし、昔の「こまわりくん」のようでもある。

 こどもの誘拐、怖い、夜だし、恐怖と不安、女子だし、こういう世界が好きは人がいる。突然、変なものが目の前に現れる。びっくりします。
 孤独があります。

「体を堰き止める:せきとめる。読めませんでした」



(以下は、1週間後、再読後の感想です)

 だいぶ風景が脳に描けるようになりました。もう1度、3回目の再読をすればかなり見えてくるのでしょうが、ほかに読みたい本があるので、これぐらいにしておきます。

 飼い犬「ポロ」に何か意味をもたせてあるのですが、結局、最後まで、今だに、意味はわかりません。
 
 哀しい、孤独の話です。
 母は、こどもを救うためにこどもの犠牲になったと読めます。
 妹は姉をかばいます。
 姉は妹をかばいます。
 それでいいのかと読み手は思います。
 時代が変化する中で消えていかざるをえなかったものたちへの気持ちが表現されています。「ここは、ムカデの巣の中だった」
 信仰心あり。

 空想を楽しむ小説でした。

 「腕」が、津波に見えるのは、作者もそういうイメージで書いているからだろう。
 
「ブギーマン:ベッドの下に隠れている殺人鬼」

「この神社はひとりぼっち」

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