2017年03月25日

夫のちんぽが入らない こだま

夫のちんぽが入らない こだま 扶桑社

 ふざけた本かと思いきや、教師夫婦の妻が真面目に書いた内容です。ネットの書評では読む価値なしと手厳しい意見が多いのですが、感じ方は読み手次第です。冒頭付近の青春期は、北海道の田舎娘が自立していく様子が興味深い。本自体はよく売れています。

 「入らない」なんてことがあるのだろうか。内容を読むと、どうも組み合わせ次第でそういうことがあるらしく、お互いにほかの人となら入るそうです。病気ではないようです。
 されど、入らない人を愛してしまった。今、94ページ付近を読んでいますが、夫婦としては地獄です。食欲と性欲は同等ですので、夫は隠れて風俗へ通います。妻は、学級崩壊のクラスをあてがわれて、精神が崩壊する寸前まできました。出会い系でくちゃくちゃになります。

 自分史を読んでいるようでもあります。

 相撲取りの小錦を見たことがあるという北海道の田舎とはどこだろう。知りたいのですが、本には書いてありません。
 最初のうちは、女子による嫌味な文章が続くのですが、それはやがて解決されていきました。おもしろさのほうが優先です。交際相手を選べる立場にない容貌なので、申し込みがあれば受け入れるしかないという部分が物悲しくもおかしかった。

 スイッチの入り・切りをして、教師を演じるというのはつらい。学級崩壊付近の記述を読みながら、自分の個性を生かしながら、ありのままに児童と接する(会社では、同僚、顧客)しかないと思いました。作為的だと疲れます。

(つづく)

 内容は切実です。
 ゴーストライターが書いた文章だろうかとか、男性が書いた文章だろうかとか疑惑が生じるのですが、そうではないようです。中身は、苦しく、暗い。教職を退職されるわけですが、知人に会うと逃げてしまうというのは、そういう人を見たことがあるので、そうなのかと理解できました。ただ、こちらとしては、本人が思うほど、本人のことを思っていないわけで、そう気にすることはありません。

 タイトルを離れて、うつ病の人の日記のようになってきました。先生も大変です。ご夫婦ともに心の病気へと精神が向かっていきます。体が硬直して動けなくなるシーンは事実でしょう。迫力がありました。

単語として、「包まって:くるまって。こういう漢字とは知りませんでした」、「貴かった:とうとかった。これも久しぶりに見た漢字でした」、「謂れ:いわれ。読めませんでした。理由」

 最後に、不可解でした。入らないものは入らないと言えばよかったのに。犯罪をおかしたわけではありません。いまさら、不特定多数に言ってもしかたがありません


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