2017年02月09日
ユリイカ 邦画 DVD
ユリイカ 邦画 DVD
3時間37分の長い映画です。新幹線のぞみの名古屋-博多間の乗車時間ぐらいだと観始めたら、舞台が九州だったので発想がつながりました。出来事となるバスジャックも確かに過去において九州であったと思い出しました。
2001年の作品です。白黒ではなく、白茶色の映像です。たぶん、最後にカラー化されるだろうという予想はあたりました。
セリフが少ない。昔観た、有名監督のセリフなし映画を思い出しまあした。たしかタイトルは「裸の島」でした。
バスジャック事件で、複数の乗客ほかが撃ち殺されるシーンを見た中学生兄と妹がショックで発声できなくなります。彼らと運転手(役所広司)は、事件以降も不幸に巻き込まれます。
やがて、その三人とこどもたちのいとこの男子22歳が同居生活を始め、小型バスで旅を始めます。親子ごっこ、家族ごっこの始まりです。両親を亡くした兄妹、妻を失った運転手です。
バスジャックの犯人の動機は語られません。また、女子通り魔連続殺人の犯人の動機も説明がありません。
上手に創ってあります。迫力があります。とくに、刑事役の役者さんは眼光が厳しくて怖い。
殺害シーンを目の前で見たこどもたちは、「死」を考えるようになります。死者6人、犯人も射殺されます。兄と妹はバスの中で放心状態です。運転手は、犯人と誤認されて警察に射殺されるかもしれないという恐怖のどん底を体験します。
兄妹は登校拒否になります。洋画「禁じられた遊び」を思い起こす。お墓づくりとお参りシーンがあります。
なんとかしなければならない。汚部屋を片付ける。自立(自活)して、ふつうの日常生活を重ねていく。元運転手の大人は働く。中学生のこどもは勉強をする。お互いが、感謝の言葉「ありがとう」を言えるようになる。
被害者なのに、世間の目は冷たい。被害者を攻撃するマスコミや地域社会、親族の目に3人は、耐えられなくなります。三人は、人間に対する不信感がつのる。
喫煙、たばこの映像は、16年間の時を経て、禁煙社会の今は使えない。
映画自体は「暗い」です。
拳固(げんこ)で壁をコツコツと叩くことが、コミュニケーションの道具です。存在確認が生きる力となります。
この先どうなるのだろうという楽しみが継続していく映画でしたが、内容を理解することはなかなかむずかしい。複数回観て、かみ砕いて味わう映画でしょう。
特徴です。ワンシーンのカットが、時間が長い。固定カメラで、同じ位置の映像が続きます。(低い位置からの撮影が多い)
撮影地は行ったことがある場所が多かったので、身近でしたが、撮影する側の人間になって観てしまうので、劇の主題がつかめませんでした。「再生」だと思うのですが、それにしても不幸の連続です。
良かったセリフとして、「帰るとこ、なかもん」、「生きろ!とは言わんが、死なんでくれ」
わからなかった単語として、「ナルシスト:うぬぼれ屋さん。自己愛」
元運転手の役所さんが健康診断にひっかかったあとひどい咳が続くのですが、肺炎とか、肺癌の指摘もなく、映画が終了してしまったのは不備ではなかろうか。
兄と妹間で、テレパシー(以心伝心、いしんでんしん。離れていても通じ合う心と言葉)あり。
EUREKAユリイカ:ギリシャ語で発見。見つけた!
3時間37分の長い映画です。新幹線のぞみの名古屋-博多間の乗車時間ぐらいだと観始めたら、舞台が九州だったので発想がつながりました。出来事となるバスジャックも確かに過去において九州であったと思い出しました。
2001年の作品です。白黒ではなく、白茶色の映像です。たぶん、最後にカラー化されるだろうという予想はあたりました。
セリフが少ない。昔観た、有名監督のセリフなし映画を思い出しまあした。たしかタイトルは「裸の島」でした。
バスジャック事件で、複数の乗客ほかが撃ち殺されるシーンを見た中学生兄と妹がショックで発声できなくなります。彼らと運転手(役所広司)は、事件以降も不幸に巻き込まれます。
やがて、その三人とこどもたちのいとこの男子22歳が同居生活を始め、小型バスで旅を始めます。親子ごっこ、家族ごっこの始まりです。両親を亡くした兄妹、妻を失った運転手です。
バスジャックの犯人の動機は語られません。また、女子通り魔連続殺人の犯人の動機も説明がありません。
上手に創ってあります。迫力があります。とくに、刑事役の役者さんは眼光が厳しくて怖い。
殺害シーンを目の前で見たこどもたちは、「死」を考えるようになります。死者6人、犯人も射殺されます。兄と妹はバスの中で放心状態です。運転手は、犯人と誤認されて警察に射殺されるかもしれないという恐怖のどん底を体験します。
兄妹は登校拒否になります。洋画「禁じられた遊び」を思い起こす。お墓づくりとお参りシーンがあります。
なんとかしなければならない。汚部屋を片付ける。自立(自活)して、ふつうの日常生活を重ねていく。元運転手の大人は働く。中学生のこどもは勉強をする。お互いが、感謝の言葉「ありがとう」を言えるようになる。
被害者なのに、世間の目は冷たい。被害者を攻撃するマスコミや地域社会、親族の目に3人は、耐えられなくなります。三人は、人間に対する不信感がつのる。
喫煙、たばこの映像は、16年間の時を経て、禁煙社会の今は使えない。
映画自体は「暗い」です。
拳固(げんこ)で壁をコツコツと叩くことが、コミュニケーションの道具です。存在確認が生きる力となります。
この先どうなるのだろうという楽しみが継続していく映画でしたが、内容を理解することはなかなかむずかしい。複数回観て、かみ砕いて味わう映画でしょう。
特徴です。ワンシーンのカットが、時間が長い。固定カメラで、同じ位置の映像が続きます。(低い位置からの撮影が多い)
撮影地は行ったことがある場所が多かったので、身近でしたが、撮影する側の人間になって観てしまうので、劇の主題がつかめませんでした。「再生」だと思うのですが、それにしても不幸の連続です。
良かったセリフとして、「帰るとこ、なかもん」、「生きろ!とは言わんが、死なんでくれ」
わからなかった単語として、「ナルシスト:うぬぼれ屋さん。自己愛」
元運転手の役所さんが健康診断にひっかかったあとひどい咳が続くのですが、肺炎とか、肺癌の指摘もなく、映画が終了してしまったのは不備ではなかろうか。
兄と妹間で、テレパシー(以心伝心、いしんでんしん。離れていても通じ合う心と言葉)あり。
EUREKAユリイカ:ギリシャ語で発見。見つけた!
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