2017年01月31日
桜風堂ものがたり 村山早紀
桜風堂ものがたり(おうふうどうものがたり) 村山早紀 PHP
すなおにタイトルを「おうふうどう」と読めませんでした。さくらふうどう、さくらかぜどう。書店ですが、和菓子屋に思いました。
まだ43ページ付近ですが感想を書き始めます。
序章は捨て猫・三毛子猫のアリスから始まりましたが、序章の意味はまだ不明です。子猫がいるその舞台は、県境にある山間部の小さな町です。現実を離れたファンタジーのような出だしでした。このあとどうなるのか。
第一章は、「オウムとコーヒー」で、子猫がいる町とは異なる風早(かぜはや)町に住んで働いている銀河堂書店10年間勤務月原一整(つきはら・いっせい。酒は飲めない。両親、姉死去)です。ニックネームは「宝探しの月原」。この章は、万引きの話らしい。
登場人物の名前がいっぱい出てきます。いちいち、ここには書きません。
作品「四月の魚」6月に福和出版から出る。団重彦先生作
月原一整は、小説家蓬野純也(よもぎの・じゅんや)に外見や風貌が似ている。
(つづく)
本を愛し、書店を応援する内容の小説です。
万引きついていえば、捕獲よりも、事を為される前に声かけをして、予防が優先ではなかろうか。
追いかけての事故は、ありがちですが、実際はありません。どこも事故防止対策で深追いはしない。双方にけがをするリスクがあります。
そして、いじめとその原因・仕掛けの行為にてついて。うーむ。ヒット作は大量に出回っているので高価買い入れは期待できない。そこらあたりの設定に無理がありました。ネット攻撃も現実にはありそうでないと思います。人は無関心だし、他のことで忙しい。
孤独に関する成育歴には共感する人が多いと思います。
淋しさを中心において、「Love 本屋」という設定は成功しています。
「船長」というニックネームの老人は、月原の亡父ではなかろうか。希望をもって、前進と励ましてくれる。波の果てに陸が見えると声をかけてくれた。
桜野町にあるのが「桜風堂書店」。
書店のブログがあって、投稿者月原のネームが「胡蝶亭こちょうてい。胡蝶=蝶の別名」
(つづく)
物語の中に物語「四月の魚」があるという設定はわかりにくかったのですが、後半に至って、そうしなければならない理由がわかりました。
第二話は、月原一整の語り、第三話は、卯佐美苑絵(うさみ・そのえ)の語り、登場人物個人の語りで章がつながれる形式は久しぶりで好感をもちました。
うさみ・そのえの特殊能力(見たものが写真として脳に記憶される)は良かった。
善人ばかりが出てくる幸せ物語です。最後付付近は、泣ける話であり、ほろりときます。女性向けのほんわか小説です。男子ひとり、女子ふたりの三角関係話も出てきます。
「桜野町」というのは、モデル地は、別の場所かもしれませんが、自分は、栃木県日光市、奥日光の中禅寺湖あたりを想像しました。
後半になるにつれて、月原一整の個性が薄らいでいった。
よかった表現として、「小さなころから本が好きだった」、「本がなければ心が凍っていた」、「本には、一冊ごとに寿命と運がある」、「棚が死んだ」、「恋心が成仏しそう」
わからなかった言葉として、「琴線:きんせん。心の奥深くにある感情に触れやすい心の糸」、「星のカケス:カケスは鳥」、「インナーチャイルド:こども時代の記憶、心情、感傷」、「怨嗟:えんさ。うらみなげく」
すなおにタイトルを「おうふうどう」と読めませんでした。さくらふうどう、さくらかぜどう。書店ですが、和菓子屋に思いました。
まだ43ページ付近ですが感想を書き始めます。
序章は捨て猫・三毛子猫のアリスから始まりましたが、序章の意味はまだ不明です。子猫がいるその舞台は、県境にある山間部の小さな町です。現実を離れたファンタジーのような出だしでした。このあとどうなるのか。
第一章は、「オウムとコーヒー」で、子猫がいる町とは異なる風早(かぜはや)町に住んで働いている銀河堂書店10年間勤務月原一整(つきはら・いっせい。酒は飲めない。両親、姉死去)です。ニックネームは「宝探しの月原」。この章は、万引きの話らしい。
登場人物の名前がいっぱい出てきます。いちいち、ここには書きません。
作品「四月の魚」6月に福和出版から出る。団重彦先生作
月原一整は、小説家蓬野純也(よもぎの・じゅんや)に外見や風貌が似ている。
(つづく)
本を愛し、書店を応援する内容の小説です。
万引きついていえば、捕獲よりも、事を為される前に声かけをして、予防が優先ではなかろうか。
追いかけての事故は、ありがちですが、実際はありません。どこも事故防止対策で深追いはしない。双方にけがをするリスクがあります。
そして、いじめとその原因・仕掛けの行為にてついて。うーむ。ヒット作は大量に出回っているので高価買い入れは期待できない。そこらあたりの設定に無理がありました。ネット攻撃も現実にはありそうでないと思います。人は無関心だし、他のことで忙しい。
孤独に関する成育歴には共感する人が多いと思います。
淋しさを中心において、「Love 本屋」という設定は成功しています。
「船長」というニックネームの老人は、月原の亡父ではなかろうか。希望をもって、前進と励ましてくれる。波の果てに陸が見えると声をかけてくれた。
桜野町にあるのが「桜風堂書店」。
書店のブログがあって、投稿者月原のネームが「胡蝶亭こちょうてい。胡蝶=蝶の別名」
(つづく)
物語の中に物語「四月の魚」があるという設定はわかりにくかったのですが、後半に至って、そうしなければならない理由がわかりました。
第二話は、月原一整の語り、第三話は、卯佐美苑絵(うさみ・そのえ)の語り、登場人物個人の語りで章がつながれる形式は久しぶりで好感をもちました。
うさみ・そのえの特殊能力(見たものが写真として脳に記憶される)は良かった。
善人ばかりが出てくる幸せ物語です。最後付付近は、泣ける話であり、ほろりときます。女性向けのほんわか小説です。男子ひとり、女子ふたりの三角関係話も出てきます。
「桜野町」というのは、モデル地は、別の場所かもしれませんが、自分は、栃木県日光市、奥日光の中禅寺湖あたりを想像しました。
後半になるにつれて、月原一整の個性が薄らいでいった。
よかった表現として、「小さなころから本が好きだった」、「本がなければ心が凍っていた」、「本には、一冊ごとに寿命と運がある」、「棚が死んだ」、「恋心が成仏しそう」
わからなかった言葉として、「琴線:きんせん。心の奥深くにある感情に触れやすい心の糸」、「星のカケス:カケスは鳥」、「インナーチャイルド:こども時代の記憶、心情、感傷」、「怨嗟:えんさ。うらみなげく」
この記事へのトラックバックURL
http://kumataro.mediacat-blog.jp/t120633
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません