2017年01月21日
蘇える変態 星野源
蘇える変態(よみがえるへんたい) 星野源 マガジンハウス
なぜ、この著者さんがもてはやされるのかがわからない。そこが、読みはじめた動機でしたが、実際読んでみると、なかなかおもしろい。
短文25話で、雑誌に掲載歴ありです。
死にたいと思ったときに、おっぱいをもみたいと声に出すと救われるとあります。そのとおりでいやされます。そんな調子で、エロが好きですというお話が続きます。エロいを通りこして、くだらないにまで至るのですが、否定はできません。人間の本能を素材にしています。男性でも女性でも共通項の素材です。
平成23年ごろからの記述なので、過去をたどる内容でもあります。その点で、タイムトラベルしている感覚になります。
文章表現は豊かです。
「ものづくり地獄」という創作が苦しいというのが、読み手には実感が湧かないのですが、本人中心で主観的です。
読んでいる自分との年齢差、時間差は、十分に感じます。
あからさまです。めずらしい。
酒が飲めない人です。つらいだろうとお察します。
1話ずつ読む本です。すきま時間帯を利用して1話ずつ読んでいます。
わからず調べた言葉として、「リア充:現実の世界が充実している」、「サブカルチャー:部分的な文化」、「カテーテル:細い管(くだ)」
日記のようです。日記は文章創作活動の基本です。
(つづく)
よかった表現として、おじいさんが、入院中、体に付けられた器具を自分ではずして、言葉は出ないけれど、両手を合わせて「もうかんべんしてくれ」という意思表示をされたという趣旨の部分
「創る」ことにこだわって、創りきれずパニックになる。手を抜くとかできない。
オタク文化を感じます。狭く、暗い。こだわりすぎて、脳出血まで起こしています。死ななくてよかった。2012年12月16日午前2時でした。
著者が主役の邦画「箱入り息子の恋」は観ました。どこかに感想文があります。設定された個性が本人の風貌にあっていてなかなか良かった。障害者女性との恋と結婚に感動しました。
そして、何が受けるのかわからない時代になりました。
内容は、2014年の作品なので、時の経過を感じました。
2014年2月4日 箱入り息子の恋 映画 DVD
秀作です。
市役所歴13年のヒラ職員天雫健太郎(あましずくけんたろう)は、職場と家の往復、昼食は自宅でとる。趣味はテレビゲーム、ペットはカエル、酒もタバコもやらないといういい意味では真面目、そうでない意味では、面白みのない35歳男性です。恋人いない歴35年です。
ひとり息子が結婚しないと天雫家の家系が途絶えてしまう。あせった両親が双方、両親だけの婚活に走ります。
さだまさしさんの名曲「雨宿り」を思わせるふたりの出会いです。ただし、女性の今井菜穂子さんは視覚障害者でした。さらに、菜穂子さんの父親、会社社長は、ふたりの交際を認めてくれません。上昇志向のない無気力とも思える健太郎を娘の伴侶としての資格なしと断定します。ロミオとジュリエットのようでもあります。
いいセリフがいくつかありました。健太郎「(自分に)障害はないけれど、欠点は山ほどある」、菜穂子「好きですを言葉にしてくれてウレシイ」。だれのセリフか忘れましたが「ぶざまでいいじゃん」
手の平で真水をすくうような映画です。無音のシーンで主人公たちの気持ちが伝わってくる。ピアノ曲シューマンのトロイメライは、広島県尾道を舞台にした大林宣彦監督作品群を思い出させる。
「雨」の演出がいい。天からの雫だから天雫(あましずく)という主人公の苗字です。ペットはカエルなのです。伏線が充実していました。弦楽器の響きもよかった。誠実な音楽です。
健太郎が自己否定をして、部屋の中で家庭内暴力のように暴れるシーンがよかった。彼は、自分の殻を自ら破った。ひきこもりの解消です。人を愛するということは、人を信じること。夫婦とはふたりでつくるもの。だれにでも生きる権利がある。いろいろなことを考えた映画でした。
蛇足ですが、芸術ホールで八代亜紀さんの歌謡コンサートを聴いたあと、牛丼の吉野家で食事をしてから帰宅した夜に、このDVDを観ました。劇中、吉野家のシーンが長時間登場していて楽しかった。安くて、早くて、うまいのです。満足しました。
(その後1週間が経って)
特典DVDを観ました。ほのぼのしていました。女優さんは男性的です。しっかりしています。
映画のロケの大変さが伝わってきました。
出演者はじめ従事する人たちの熱意も感じました。
今後もこのような誠意ある日本映画の登場を期待します
なぜ、この著者さんがもてはやされるのかがわからない。そこが、読みはじめた動機でしたが、実際読んでみると、なかなかおもしろい。
短文25話で、雑誌に掲載歴ありです。
死にたいと思ったときに、おっぱいをもみたいと声に出すと救われるとあります。そのとおりでいやされます。そんな調子で、エロが好きですというお話が続きます。エロいを通りこして、くだらないにまで至るのですが、否定はできません。人間の本能を素材にしています。男性でも女性でも共通項の素材です。
平成23年ごろからの記述なので、過去をたどる内容でもあります。その点で、タイムトラベルしている感覚になります。
文章表現は豊かです。
「ものづくり地獄」という創作が苦しいというのが、読み手には実感が湧かないのですが、本人中心で主観的です。
読んでいる自分との年齢差、時間差は、十分に感じます。
あからさまです。めずらしい。
酒が飲めない人です。つらいだろうとお察します。
1話ずつ読む本です。すきま時間帯を利用して1話ずつ読んでいます。
わからず調べた言葉として、「リア充:現実の世界が充実している」、「サブカルチャー:部分的な文化」、「カテーテル:細い管(くだ)」
日記のようです。日記は文章創作活動の基本です。
(つづく)
よかった表現として、おじいさんが、入院中、体に付けられた器具を自分ではずして、言葉は出ないけれど、両手を合わせて「もうかんべんしてくれ」という意思表示をされたという趣旨の部分
「創る」ことにこだわって、創りきれずパニックになる。手を抜くとかできない。
オタク文化を感じます。狭く、暗い。こだわりすぎて、脳出血まで起こしています。死ななくてよかった。2012年12月16日午前2時でした。
著者が主役の邦画「箱入り息子の恋」は観ました。どこかに感想文があります。設定された個性が本人の風貌にあっていてなかなか良かった。障害者女性との恋と結婚に感動しました。
そして、何が受けるのかわからない時代になりました。
内容は、2014年の作品なので、時の経過を感じました。
2014年2月4日 箱入り息子の恋 映画 DVD
秀作です。
市役所歴13年のヒラ職員天雫健太郎(あましずくけんたろう)は、職場と家の往復、昼食は自宅でとる。趣味はテレビゲーム、ペットはカエル、酒もタバコもやらないといういい意味では真面目、そうでない意味では、面白みのない35歳男性です。恋人いない歴35年です。
ひとり息子が結婚しないと天雫家の家系が途絶えてしまう。あせった両親が双方、両親だけの婚活に走ります。
さだまさしさんの名曲「雨宿り」を思わせるふたりの出会いです。ただし、女性の今井菜穂子さんは視覚障害者でした。さらに、菜穂子さんの父親、会社社長は、ふたりの交際を認めてくれません。上昇志向のない無気力とも思える健太郎を娘の伴侶としての資格なしと断定します。ロミオとジュリエットのようでもあります。
いいセリフがいくつかありました。健太郎「(自分に)障害はないけれど、欠点は山ほどある」、菜穂子「好きですを言葉にしてくれてウレシイ」。だれのセリフか忘れましたが「ぶざまでいいじゃん」
手の平で真水をすくうような映画です。無音のシーンで主人公たちの気持ちが伝わってくる。ピアノ曲シューマンのトロイメライは、広島県尾道を舞台にした大林宣彦監督作品群を思い出させる。
「雨」の演出がいい。天からの雫だから天雫(あましずく)という主人公の苗字です。ペットはカエルなのです。伏線が充実していました。弦楽器の響きもよかった。誠実な音楽です。
健太郎が自己否定をして、部屋の中で家庭内暴力のように暴れるシーンがよかった。彼は、自分の殻を自ら破った。ひきこもりの解消です。人を愛するということは、人を信じること。夫婦とはふたりでつくるもの。だれにでも生きる権利がある。いろいろなことを考えた映画でした。
蛇足ですが、芸術ホールで八代亜紀さんの歌謡コンサートを聴いたあと、牛丼の吉野家で食事をしてから帰宅した夜に、このDVDを観ました。劇中、吉野家のシーンが長時間登場していて楽しかった。安くて、早くて、うまいのです。満足しました。
(その後1週間が経って)
特典DVDを観ました。ほのぼのしていました。女優さんは男性的です。しっかりしています。
映画のロケの大変さが伝わってきました。
出演者はじめ従事する人たちの熱意も感じました。
今後もこのような誠意ある日本映画の登場を期待します
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