2016年12月21日

おしどり夫婦やってますが私、こっそり離婚をたくらんでいます

おしどり夫婦25年やってますが 私、こっそり離婚をたくらんでいます ふじわらかずえ ORANGE PAGE MOOK

 コミックマンガの1冊で、1時間ほどで読み終えることができる内容です。
 「離婚」の話かと思いきや、「家のレイアウト」の変更をする話で、離婚が回避されます。いろいろごたごたの記事がありますが、全般的には、平和で穏やかな1冊だと思います。

 一人暮らしをしたことがなさそうなふたりが、結婚して、二人暮らしになって、25年が経過して、妻50歳、夫57歳です。
 自分自身は、若い頃に10年間ぐらい一人暮らしをしたことがあるので、いまさら、一人暮らしにあこがれはありません。やはり、ひとりは、孤独というつらさがともないます。

 表向きは、「おしどり夫婦」、実は、「離婚したい」ということは、よその夫婦を見ていてもなかなかわかりません。子どもや孫がいないとしんどいだろうなあとは思いますが、他の夫婦のありようを考えてもしかたがありません。

 奥さんの悩みは、しんどい。すれちがいの時間帯で同じ家で暮らすことにはコミュニケーション上、無理があります。
 最終的に、家庭内別居のような形式で住居をレイアウトして、ふたりのうまくいかない環境を改善されています。
離婚というよりは、「家」のあり方を考える内容で、その点で助言になる質のいい本です。

 資金力のあるご夫婦です。都内に戸建を買って高値で売却されています。昔の、ダブル・イン・カムとかディンクスという言葉を思い出しました。(共働きで子をつくらない)
 読んでいると、自営業でも、やはり、仕事場と住居は別々にしたほうがいいと悟ります。おふたりとも共通の仕事をされているようではないので、一戸の家で、事業所が共用というのは無理がありました。
 最初は、虚構のマンガだと思って読んでいたので、作者自身の生活であることがわかったときには、さらけだして大丈夫? と心配しました。後半、そういうことはなかったと記事がありほっとしました。

 三軒茶屋というところがどういうところなのか知りませんが、魅力のある街なのでしょう。最終的に浅草付近に落ち着かれているのは、古風な「昭和時代」への回帰を感じました。

 ふつう離婚は、会話がなくなると起こります。作者の場合、お互いにぶつかりあいがありますので、離婚することはない。通常、ぶつかりあいのあと、仲良くなれることが多い。言いたいことを言える相手というのは、人生において希少価値のある友達(友情)です。

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