2016年12月17日

人生が変わる哲学の教室 小川仁志・大月マナ

人生が変わる哲学の教室 小川仁志・大月マナ KADOKAWA

 哲学書ですからむずかしい。マンガになっていますが、それでも、理解するには時間がかかります。
 本書の究極のメッセージは、ラッセルという哲学者の「幸福論」の伝達でしょう。わたしは、「一つ失っても、もう一つに頼ることができる」という部分に深く感動し、共感しました。人間、仕事だけに没頭では幸せにはなれません。それから、ソクラテス(紀元前400年頃のギリシャアテネの哲学者)の「知ったかぶり」も心に残りました。(無知の知。本当の知は自分で探し求める)
 本書はほかに、「起業」を勧める、あるいは肯定するという内容もあると感じました。

 大学院で哲学を学ぶ形式です。
 自分が何者なのかを考える。生まれたては、何者でもなく、何者かを形成していくのは、自分自身である。
 真理に近づくためには、自分が肯定していることに疑問を抱いて、否定してみる。それが哲学、というようなところから始まります。(汝(なんじ)自身を知れ)

 女性が冷遇されているという部分は、逆に「女性枠」がある現在、昔ほどではという気持ちになりました。また、男性の「主夫」というのもありです。

意味がわからなかった言葉として、「MBA:経営学修士」、「ヘーゲル哲学:ドイツの哲学者」、「サルトルの実存主義は?でした」

ほかにも印象に残った文節として、「権威に喧嘩を売って干される」、「会社の目的は利潤の追求」、「ソクラテスは1冊も本を残していない。ソクラテスの弟子のプラトンがソクラテスの代わりに書物を残した(対話篇)問答法」、「大学は、どう生きるかを見つけるところ」、「コミュニケーションは説得ではなく合意すること」、「愛の形は3種類。見下ろす(ペットへの愛着など)、対等(友愛)、見上げる(尊敬とか感謝とかで献身)」

 主人公の背広が、今は、見かけないスリーピースになっているのは最初不可解でしたが、意図的にベストを着せて、目立たせていると、最後近くのページで理解しました。

 哲学カフェは同志が集まるところでしょう。(わかりやすい言葉で、相手の発言をさえぎらずに、相手の意見を全否定しない)
デカルトの情念論は宗教的でした。

 夢をもって前向きに進んでいくと自分も周囲も幸福になれるというふうに理解しました。


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