2016年09月06日

火宅の人 邦画 DVD

火宅の人(かたくのひと) 邦画 DVD

 もう30年ぐらい前の映画です。小説家檀一雄さんという人の私小説(自伝のようなもの)です。娘さんが女優の檀ふみさんですが、家庭を顧みないで、自由奔放、奥さんと家族を捨てて、浮気をして、それをネタにして小説を書いて、小説を書くために浮気をせざるをえないような環境をつくって、日本各地を放浪するのですが、その放浪すらも小説のネタづくりに見えます。
 小説家として稼いで生きていく道を選んだ人だと自分なりに解釈しますが、自分勝手な人です。
 どこかに収容しておくべき野獣だと思う常識人の自分がいます。自分も歳を重ねました。忍耐のない人間はだめです。

 緒形拳さん演じる主人公は、いしだあゆみさんと結婚して子だくさんです。
 奥さんに苦労ばかりかけるわりに、子どもたちには人気の父親です。不思議でした。普通、子どもは母親の味方になるものです。それでも慕われるということは、人間性に良さがあるということです。不可解です。いしだあゆみさんの次は、原田美枝子さんを愛人にします。最後のほうでは、松坂慶子さんにも手をつけます。しつこいシーンもあります。あきめるということを知りません。粘着質です。いまの世の中では通用しない行為です。

 「火宅の人」、家の中が火事みたいに大騒ぎになっている人。50年ぐらい前は、こういう人ってけっこういました。
 奥さん以外に愛人がいた人もけっこういました。そして、愛人がひとつの職業になっていました。愛も欲も人間の本能だからどうしようもない。
 今は、そういう人は少ない。人間が植物化、ロボット化してきました。マニュアル(手引書)で動く。これもまたしかたがない。

 後半、日本各地を緒形拳さんと松坂慶子さんが放浪します。長崎県の島の貧乏暮らしは、自分自身も似た体験があるのでじんときました。
 そのほか、阿蘇山火口とか、青森とか、行ったことはありませんが、鳥取砂丘など。30年ぐらい前の日本の風景ですが、映画自体が暗い内容なので、景色まで暗くなってしまいました。いずこも現実はもっと明るい場所だと思う。


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