2016年07月07日

硝子の太陽 Noir 誉田哲也

硝子の太陽 Noir(ノワール。暗黒) 誉田哲也 中央公論新社

 硝子の太陽 Rouge(ルージュ。口紅)を読み終えて次にこの本を読み始めました。75ページまで読んだところです。
 ここまででルージュと重なるのは、事件として、「祖師谷一家殺人事件(そしがやいっかさつじんじけん)」が顔を出します。人物として、東弘樹刑事課強行犯捜査一係担当係長、フリーライター上岡慎介、左翼の親玉矢吹近江(やぶき・このえ古老爺)ぐらいです。共通話題としては、「反米軍基地」を訴えるデモ、日米地位協定、
 歌舞伎町セブンというのは、必殺仕事人とか仕置き人パターンであることを理解しました。

 日米安保関係と日米地位協定にこだわる作者です。学習本、主張本の様相です。娯楽小説としては読みづらい。

 だんだん先日読んだ硝子の太陽Rと内容が重なり始めました。Rでは、ぼやかされていたマスク着用の拉致犯人たちに関する記述が顔を出します。それから軍用地転売の話もRのほうでは未解決です。小説では、Rの主役姫川玲子も出てきて、同じシーンでのやりとりが、東から見たものとして逆の視点で書かれています。カツマタも出てきます。
 
 Rで登場する女性ふたりのことを「ジウ」というのかと思っていたらそうではないようです。いまだ、「ジウ」の意味は不明です。七人の必殺仕事人のなかにふたりの女性がいると理解しました。

 中盤から後半、なかなか面白くて、読みごたえがあり、午前4時に目が覚めて読み始め、途中休憩をして、午前6時に読み終えてから朝食をとり、出勤しました。
 先日読んだ「R」の記憶と重ねながら読みました。事件の核心に迫るにつれて迫力が増していきました。そういうことかと腑(ふ)に落ちました。

 基本は仕返しです。仲間を殺された仕返しに相手を殺します。人類永遠の営みです。いつまでも地球上から戦争はなくなりません。逆恨みをされて仕返しされる。本人だけではなく一族が仕返しの対象になる。それに対して再び仇討が始まる。

 今回、大きなお金の動きで、隠れたまま表に出てこなかった話題は、次回作に引き継がれていくのでしょう。

わからなかった単語などです。「ジャンキー:薬物中毒者」、「NWO:新世界秩序。まだ、わからない。歌舞伎町セブンのことか。」

良かった表現などです。「言えることと言えないことがある」


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