2016年06月03日

ボタンちゃん 2016課題図書

ボタンちゃん 小川洋子作 岡田千晶絵 PHP 2016課題図書

 「ボタンちゃん」は、洋服のボタンの擬人化です。アンナという小学1年生ぐらいの女子のブラウスの一番上についているボタンです。
 ボタンが落ちるのですが、ボタンからのびている糸がボタンの両手に見えます。人間みたいです。つまらない話ですが、小川糸さんという作家さんと小川洋子さんとをよく混同して勘違いします。今、小川糸さんの「ツバキ文具店」を同時進行で読んでいます。小川洋子さんの作品は、「博士の愛した数式」、「ミーナの行進」、「猫を抱いて象と泳ぐ」、「人質の朗読会」を読みました。ふたりの作風は似ています。静かですが、強さを秘めています。

 絵がキレイです。コーヒーフロートの色合いがいい。わたしはきょう、ウィンナーコーヒーを喫茶店で頼んで飲みました。ホットコーヒーの上にソフトクリームがのっかっています。甘くておいしい。

 ボタンちゃんのともだちとか、仲間を紹介します。「ボタンホール(ぼたんをかける穴)。ほっそりしています」、それから、アンナちゃんに忘れられてしまっているのですが、アンナちゃんがあかちゃんだったときに握って使っていた「ガラガラ」、カシャカシャと音が出ます。
 だれかのおかげで、アンナちゃんは今日も笑顔でいられるのです。「よだれかけ」。物を大切にしましょう。今、よだれかけは、よごれてくしゃくしゃです。せっかくお世話してくれたのに残念なお姿です。
 ものを大切にしようは、人を大切にしようにつながります。友情です。「ホッキョクグマのぬいぐるみ」
 北極にある遊園地の風景は寒そうです。

 文章にリズム感があります。ボタンが床をころがるさまは、民話「おむすびころりん」のようです。

 ママは、ちょっと、片づけとか、お掃除をしたほうがよさそうです。
 アンナちゃんの過去の思い出がごみ扱いで家の中のすきまに落ちて化石化しています。

 とはいえ、忘れることも必要です。
 人生、いい思い出ばかりではありません。
 忘れないと、忘れたふりをしていないと、つらくて、前に進めないときもあります。

 やさしい物語でした。


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