2016年04月03日

臆病な僕でも勇者になれた七つの教え 旺季志ずか

臆病な僕でも勇者になれた七つの教え 旺季志ずか(おうき・しずか) サンマーク出版

 小学生向けの物語のようです。
 108ページまできました。255ページあります。

 七つの石を集めるとアーク(聖櫃せいひつ。長さ1m20cm×高さ・奥行60cm立方体ぐらいの箱。キリスト教・ユダヤ教での特別な箱。クイチピチュ(虹の峰(山奥)にある))を開けて三種の神器(剣(つるぎ)、鏡、玉)が手に入る。剣を手にした者は世界を支配できる。
 小学校6年生の輝(キラ)とリク、そして、キラの愛犬とんびが挑戦します。師匠がカエルの形をした老師となっています。

 主人公のキラは弱虫です。(書中では徳島県の方言「おじくそ(弱虫)」)。愚痴が多い。言い訳ばかりです。そして、自分は悪くない。自分はいい人だの主張が深層心理にあります。
 彼をとりまく状況の設定はすごい。父は米軍アメリカ人、母は日本人だが、青い髪の毛をしたキラが理由で離婚したそうです。(夫婦はそのような理由で離婚はしません。)。母子家庭で貧乏とあります。母親花梨(かりん)37才は、フリースクール(不登校児が通う)の職を経営難で失職とあります。なかなか例がない設定です。
 
 色にこだわる物語です。赤色(恐れを克服する。)-オレンジ色(寂しさを糧(かて)にして思慮深い感情をもつ)-黄色(怒りを原動力にする)-緑色(嫉妬(しっと)。僕は僕を好きになる。他人に嫉妬しない。)-青色(哀しみ。哀しみを受け入れる。)-紺色(直観力をもち信頼をもつ)-紫色(神聖なエネルギーとつながり人生の目的を明確にしてくれる色)の7色です。

 なぜ、髪の色が青いのだろう。病気なら治療が必要です。病気でないなら個性ですから治療する必要はありません。気にする必要もありません。ましてや、黒く染める必要もありません。

 いい表現です。「泣きたいときほど笑う」、

 「運」、「不運」は、プラス、マイナスの関係にあります。プラスを得るためには、マイナスを発生させなければなりません。どこで損をするかを決めることを「選択」といいます。「どこで損をするか」は、人のために財産や労働を提供することです。

(つづく)

 ガネーシャが登場する夢をかなえるゾウパターンです。洋画とか、子ども向けアニメ連続テレビ番組などが下地にあります。生き方指南書です。

 「MINAMOTO」は源のなんとかという源氏を思い出します。意味は、「今ここに心があること」

 ところどころは説明になっていて、心に響いてきませんが、全体としてはおもしろい出来です。後半のクライマックスはかなり盛り上がりました。

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