2016年03月28日

無傷姫事件 上遠野浩平(かどの・こうへい)

無傷姫事件 上遠野浩平(かどの・こうへい) 講談社

 売れている本です。本屋で探そうとしたら、作者の苗字の読み方がわからなくて探すのに苦労しました。
 ハリー・ポッターのようなファンタジーで、戦闘を扱った内容のようです。264ページありますが、二段書きなので、倍の528ページ分の文章量があります。58ページまできました。けっこうむずかしい。小中学生とかマニアの方が読む本でしょう。

 カラ・カリヤという戦闘地域(停戦国同士の境界線付近。北朝鮮と韓国の境界区域を想像しました。)に、戦鬼オリセ・クォルトという兵器として造られた人造人間の妹、初代ハリカ姫と彼女の兵士たちいる。ハリカ姫は蜂蜜のようなもの、カエデからとれるカリ蜜が好物です。そして、ハリカ姫は嘘をつかないことが彼女の特徴としてとりあげられていきます。

 そのカラ・カリヤ区域にリスカッセ大佐とオース・クラングルターク博士(専門は異世界からなにかが来ることを研究する界面干渉学)が入りこみ、ハリカ姫に出会う。大まかに書くとそこまできました。

 姫は無傷姫といって、戦わずして勝利することができる能力をもっている。かなり、怖い存在のようです。彼女が存在するところに闘争があるようです。

 マークウィスルは、ED(エド)とも呼ばれ、仮面をつけた男です。戦地調停士という役割です。
 彼は、カラ・カリヤ地域にある館を訪れている。そこで、過去にあった71年間の歴史を書いた書物を読み始めた。書いたのが、無傷姫(ハリカ姫)。そして、彼は、その館の中で、「竜の委任状(守り神)」を探している。
 カラ・カリヤの地を支配していたのは竜である。竜とハリカ姫は契約を結んだ。竜は姫を守る守護神になる。

 200年前に魔女リ・カーズとオリセ・クォルトが戦った。オリセ・クォルトの後継者が、初代ハリカ・クォルト姫、2代目がミリカ姫、3代目がマリカ姫、4代目がヨリカ姫です。彼女たちは兵器として造られた人造人間です。
 ハリカ姫はカラ・カリヤ地域に封印されて保管されていましたが、誤爆で覚醒したらしい。戦闘に勝つための人造人間姫ですから彼女たちが覚醒したらこの世は戦争になる。そして、彼女はとても強い。そんな筋立てと把握しましたが、完ぺきかと言われると自信はありません。

 戦っているのは、リゴーン連邦軍VSヒッシバル軍です。
 戦地から脱出しなければならない状況の中で、上司は部下を裏切って、先に逃げた。それが、師団長(当初死亡と推定されていたが実は生存していたギラ・ミン・ワーコフ大佐。脱走兵扱い)。
 師団長のあとを追って戦地を離れようとしたのが、レンゾ・ノンプト大尉とケリッシュ曹長です。ふたりは、ハリカ姫に出会いました。

 調べた単語などです。「欺瞞(ぎまん):だます。あざむく。」、「必勝にして無敗のロジック:ロジックは論理」、「真摯に(しんしに):まじめで熱心」、「示威(じい):集団で威力を示す。圧力をかける。」

 気に入った決めセリフなどです。「武装とは、従わせる力」、「嫌われ者が要る(いる)」、「無傷姫とはあなたであって、あなたではない。あなたひとりでどうこうしようと思わないほうがいい」

(つづく)

 物語は、初代ハリカ姫から2代目ミリカ姫、3代目マリカ姫と受け継がれていきます。内容的にわたしには不向きなので流し読みをし始めました。
 無傷姫の天敵が「ユルラン・ヤルタード」という若者なのですが、いまのところまだその理由は語られてはいません。恋が理由と目星をつけました。

2代目ミリカ姫の時代では、最強最悪の独裁者メランザ・ラズロロッヒとの関わりが書いてあります。オピオンの子供たちの虐殺は、第二次世界大戦時のヒットラーとユダヤ人大量虐殺をイメージさせます。ミリカ姫は25才になっています。(そもそも人造人間であり、夫婦から出生するわけではないので、ピンときません。)

(つづく)

 読み終えました。
 最後のクライマックス付近は、現代ヨーロッパの世相と重なりました。テロ行為の頻発、暗殺、要人を狙った爆破など。やればやりかえされる報復合戦、戦いは終わらない。
 「嘘」を柱にしたひっくり返しのからくり解き明かしは痛快でした。


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