2016年02月27日

春の居場所 邦画 DVD

春の居場所 邦画 DVD

 59分間の短い邦画です。
 2004年頃に自殺した女性作家さんの作品を映像化してあります。
 当時、同作家の「君はこの国が好きか」とか「駆ける少年」を読んでいたので、記憶がよみがえりました。

 ちょうど今日はバレンタインデーで、映画の中にもバレンタインデーのシーンがありました。
 母が死去、父は仕事で不在がち、お手伝いさんが話し相手の女子高生を堀北真希さんが演じます。
 勉強せず、お嬢さん学校に行かず、都立の公立高校に通う。とある男子が好きになって、バレンタインデーにチョコレートをあげようとしたが、「ほかに好きな人がいるから」と断られてしまう。
 お手伝いさんと父親が再婚してくれないかと願うけれど、お手伝いさんは、別の男性と結婚して退職してしまう。
 友だちはいるけれど、家族はいない。ひとりぼっちの堀北さんが、自分の居場所を探す映画です。高校卒業後、大学を出て、ニューヨークに行って結婚したけれど離婚を体験する。
 長い時が流れて、高校時代に好きだった男性と仕事で再会するという筋立てです。

 高校時代のシーンで、河原のシーンがたくさん出てきます。なつかしい。郷愁があります。全国によくある風景ですから、共通体験を思い出す人も多いでしょう。
 教室の中の様子は、NHK番組「中学生日記」を見ているようでした。
 女ともだち同士の交換日記とか、定期的な試験前のヤマあてとか、もう遠い出来事です。

 物語の進行のテンポは遅い。セリフも少なめです。特典映像では、女優さんたちが、演技力を求められる登場人物設定で苦労したというようなことを語っておられました。

 10年ぶりぐらいの再会で、お互いに気づけないというのは、ちょっと現実離れしています。30年ぶりぐらいで、太ってしまっていたらわかりません。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t115128
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい