2015年12月20日

ビッグ・フィッシュ 洋画

ビッグ・フィッシュ 洋画 DVD

 ほら吹きの父親を嫌う息子は、父親の死期に、本当のことを話してくれと父に当たります。
 父親は、家にいなことが多かった。別の場所に別の家庭がある(不倫していた)と疑いをもっていた息子です。しかし、そうではなかった。
 父親のほら話はどこまでも明るい。ストーリーテラー(物語を語る人)を讃える映画でした。親子の葛藤を克服する部分を強調してあるのですが、わたしには、人は死しても物語は永久に継続して伝わり続けるというくだりが好きです。
 画面は、現実と過去(作り話のファンタジー)を行ったり来たりします。この映画を観る前に、吉本ばなな作「ふなふな船橋」を読了したのですが、両者に合い通じるメッセージがありました。
 映画にも小説にも「妖精」が登場します。川の妖精、そして、ふなっしーです。家族とか家庭が嫌いな人がいる。映画の中の息子は父をさしてそう言います。でも違っていました。父にとって、過去に交流をもった人たちは全員が妖精だったのです。ファンタジーです。幻想と理性と知性が入り混じった世界です。

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