2015年12月10日

しあわせの隠れ場所 洋画 DVD

しあわせの隠れ場所 洋画 DVD

 使い古しの安いDVDを手に入れて観ているので、たまに調子が悪くなったりします。このDVDでは、1時間ぐらい過ぎたあたりでトラブルになり、画面が動かなくなってしまいました。あれこれやってもだめで、別の部屋にある新しいデッキを使ったら徐々に動くようになりました。その結果、同じシーンを何回か繰り返し観ました。おかげで、最初は理解できなかった最初と最後のシーンがつながることとか、アメリカンフットボールのルール(ほんの少しわかった)、キリスト教の教え、人種差別問題、大学入試制度、奨学金制度、貧困問題などを少し理解し、映画のもつメッセージが伝わってきましした。作り話っぽくあったり、強引であったり、理想主義であったりもしますが、気持ちに響いた今年観てよかった1本です。
 家庭と両親に恵まれない、なおかつ、学力も低い、けれども、運動能力は抜群の黒人高校生マイケル・オアー少年をリー・アン・テューイファミリーが支えて一流のアメリカンフットボール選手に育て上げます。
 ヒューマン(人道的、人として守るべき道)です。「育てる」ことの苦労と喜びが表現されていました。温かい気持ちになれます。

 主役のサンドラ・ブロックさんという女優さんは、「ゼロ・グラビティ(無重力)」で観ました。宇宙事故で、宇宙でひとりぼっちになった彼女が地球に生還する映画でした。圧巻の演技でした。
 ファミリーのなかの少年役がなかなかの芸達者でよかった。笑いました。

 主人公の運動能力で特徴的なのは「攻撃」ではなく、「保護」です。守る。守備力が高い。それが、家族を守るとか、チームは家族という言葉につながっていきます。
 幼年時代・少年時代に貧困や暴力でつらい思いをしたから、「忘却すること」によって、苦痛を逃れることを覚えた主人公には、過去の記憶がほとんどありません。ときおりフラッシュバック(嫌な記憶が瞬間的に脳によみがえる)が起こります。
 徹底的に守るという性質が、アメリカンフットボールの中にあるなにかのポジションに適しているという設定でした。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t113495
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい