2015年11月26日

気にしない練習 名取芳彦

気にしない練習 名取芳彦 知的生き方文庫 三笠書房

 書店とかコンビニで大量に売られている文庫です。
 作者はお坊さんです。内容は仏教を土台にしたものです。タイトル「気にしない」は、ストレス社会の今をどう乗り切るか、他者からの攻撃をいかにかわすかという意味だろうかと考えながら読み始めました。
 観光でお寺さんにいくと、お坊さんのありがたいお話が聞けたりします。そのときの原稿を集めたような構成です。1項目が2ページ見開きで完結しています。たくさんの項目があります。すべての項目を熟知することは困難です。自分にとって興味がある部分をピックアップして読んで、その他の項目は、流し読みをしました。
 目次だけでも内容の予想がつきます。「絆(きずな)」に関しては、つながりすぎない、距離をおくという適切なアドバイスがあります。
 本には書いてありませんが、読みながら、自分なりにつくった言葉があります。「譲りながら前へ進む」。ぶつからないように譲る。譲っているのだけれど、少しずつ、前へ進むことはできます。安全策です。
 もうひとつ自分で編みだした言葉があります。「グラウンド0(ゼロ)の気持ちをつくる」。何もしないという選択肢があります。何もしなければ、だれかがやってくれます。とても苦しい窮地に陥ったとき、何もしないこともできるという選択をすることもできるという気持ちをもちます。だけど、実際は、やれる範囲で、何かをすることになるでしょう。
 以下、気に入った部分です。
・人に迷惑をかけないで生きることは不可能
・捨てられない症候群
・怒りを解決するために「なぜ」を繰り返す。
・宮澤賢治作「雨ニモマケズ」
・別の視点から考えると、もうひとりの自分が生まれる(発生する)という発想
・欲を小さくする。
・自分の思い通りにならないというワガママ
・手段(お金)を目標にしない。
・安請け合いしない。(あとで自分が苦しむことになる)

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