2015年11月21日

警察庁最重要案件指定 靖國爆破を阻止せよ 八木圭一

警察庁最重要案件指定 靖國爆破を阻止せよ 八木圭一 宝島社

 38ページまで読んだところです。
 警視庁公安部外事第三課国際テロ第二係がからむ無差別大量殺人テロを素材にした小説らしい。
 挑戦的な筆致です。Nowを意識して書いてあります。ドローンとか、70年談話とか、臨場感があります。
 時系列のようでそうではない。大学生清水祐介、公安刑事渡辺隼人のひとり語りが交互に出てきました。サイバーテロ対策チームの小泉IT巡査部長が鍵を握っているようです。

(つづく)

 読み始めた翌日に読み終えました。
 東京オリンピック、安保関連法案、明治日本の産業革命遺産、ヘイトスピーチ、現状についてよく調べてある内容です。いつ発行されたのか、Nowなのですが驚きました。
 趣旨は、平和ボケ日本人への警告なのでしょう。日韓の対立をあおる中国、北朝鮮です。
 東京、そして、福岡、対馬、広いようで狭い地域で、展開が繰り広げられます。自分自身、実家は福岡県だし、いとこが対馬にいたことがあるし、小説に出てくる東京の地名は散策したことがあるしで身近でした。
 組織「NSC」が何の略なのかがわかりませんでした。3回ほど、最初のページに戻って、1ページずつ点検したのですが、記述が見当たりませんでした。歳をとったので、見つけきれないのかもしれません。159ページ、外務省、警察庁、防衛省からの出向職員で構成された組織しかわかりません。組織目的は不明です。
 全体的に、スリリングな展開でした。

(これを書いた翌週)
 フランスパリで大規模なテロ事件が発生しました。
 この物語では、攻撃の対象は靖國神社でした。
 パリにおける事件発生地が、民間レストランやコンサートホールでは、対処のしようがありません。

(さらに27年11月23日のこと)
 本日10時頃、靖國神社で時限爆弾の爆発がありました。この小説を読んだばかりだったのでびっくりしました。

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