2015年11月20日

バッテリー 邦画 DVD

バッテリー 邦画 DVD

 有名な小説の映画化です。小説はもう何年も前に読みました。映画を観ることは初めてでした。
 主人公原田巧は天才ピッチャーの素質をもった中学1年生ですが、性格が良くない。力で自分の意志を押し通していくタイプです。口数が少ないから、ときおり、周囲の環境に適応できない障害をもっているのではないかと、鑑賞者としては誤解をもってしまうほどです。映画の後半ではよくしゃべるようになり、病気ではないことがわかりました。前半は、主人公がぶあいそうすぎてつまらない。
 ときおり暗い気持ちに落とされる映画です。人間の深層心理に深く差し込み、事実を事実として、描写していきます。おもはゆい。思い通りにならないもどかしさがあります。
 野球ですから、個人プレイだけではなく、チームワーク重視です。ボールに気持ちをこめて、気持ちをキャッチボールして成果を求めます。充足感です。大きなフライをとった喜び、速い球(たま)をキャッチできた喜びです。
 親子、三世代家族、病気、兄弟、友達、先輩・後輩、教師、さまざまな人間関係の中で悩みながら成長していく思春期を上手に表現した感動作でした。
 岡山県とおもわれる自然豊かな川や、山の風景もきれいでした。お寺さんの境内も草生えの球場もなつかしい。昔はああいうところで三角ベース遊びをしたものです。郷愁がありました。

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