2015年09月13日

アラサーちゃん 無修正1 峰なゆか

アラサーちゃん 無修正1 峰なゆか 扶桑社

 新聞のベストセラー欄を見て、興味をもちました。
 書店で物色していたらあったので買いました。4冊出ていましたが、1冊目だけを買いました。13年4月発行で、14年8月だから1年前、16刷まで増刷されています。よく売れているマンガのコミック本です。
 30代女性の生活実態を面白おかしく書いてある本だろうという先入観をもって読み始めましたが違っていました。30代未婚女性が読むエロ本でした。作者は、事前知識がありませんが、AVアダルト・ビデオの女優さんだそうです。何でも読んでみよう。
 全部の話題がエロ系ばかりで面食らいました。ここまで、徹していると、たとえば、仕事上の悩みとかは、ふっとんでしまいます。人はなんのために生きるのか。快楽のためという解答にまでゆきつきます。だから、ちいさなことにクヨクヨするな。快感を求めて生き続けようという勇気まで湧いてきます。
 意味がとれない内容もあります。とくにファッションのことはおとこのわたしには意味不明です。
 6ページ単位でワンセット、全部で52セットあります。巻末に壇蜜さんとの対談があります。お色気が充実しています。ごみ屋敷風の作者宅の絵もあります。不潔です。
 登場人物は実在する人物をデフォルメ(素材にして創造を加えて個性をつくる)してあるのだろうか。対象とされた人は不快かもしれないのでフォロー(あとのめんどうをみる)が必要です。
 気に入った表現です。「女の話にはオチがない」

 読み終えてみるとけっこう時間を要して、重たく、重苦しいものがありました。すいすいとは読めませんでした。

 96ページにあった合コンでの男子グループの様子は当たっていて、観察眼によるいい作品でした。リアルでした。
 「パタンナー」という職の内容がわかりません。調べました。洋服のデザインを見て、型紙を起こす仕事らしい。むずかしそう。才能と技能、根気がいりそうです。なにより服が好きという気持ちが下地になければできそうにありません。

 「悪口」と「下ネタ」を言えれば女子の世界で同化して生きていけそう。そのあたりを読んで、本の帯にあった「参考書」というこの本の位置づけがわかりました。

 生活費を得るために自分や自分の私生活をさらけだす仕事です。116ページにある「もう死にたい」は本音でしょう。

 女子の99%はぶりっこをしている。真実でしょう。そのあとに、いや100%というマンガがあります。

 121ページにある、シャンプーと間違えてリンスを出してしまったときの処置には笑いました。

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