2015年05月22日
クレヨンからのおねがい! 2015課題図書
クレヨンからのおねがい! ドリュー・デイウォルト ほるぷ出版 2015課題図書
労務管理の本を読んだような感想になりました。
社長あるいは、幹部職員が会社あるいは法人組織において、社員あるいは職員をいかにして有効的に活用するかです。
まず、クレヨンたちが使用者であるケビンに訴えていることは、不満でもなく、わがままでもありません。どうやったら、みんなが(クレヨン全部の色が)、ハッピーになれるかということの提案です。
最初は、クレヨンを乱暴に扱わないでくれということを言ってくるのかと、先入観をもって読み始めました。
「休みをくれ(休暇をくれ)」と言ってきたのが、「赤色」、「灰色」、「青色」でした。社長であるケビンは、特定の社員だけにたくさんの仕事をやらせてきたのです。できる社員、頼みやすい社員にばかり仕事を押し付けていると、最後にその社員は精神状態が切れます。社員は暴れたり、病気になったりします。仕事はみんなの能力をあわせて、共同作業で片付けることが基本です。
「紫色」は、ケビンに、ていねいに扱ってくれと要求してきます。ケビンの絵を見ると一色主義です。どの絵も一色で全部を塗るのです。クレヨンをあつかうときには、ていねいに、親切に、優しく扱うのです。それは、社員を扱うときと同じです。
逆に「黄土色」はほとんど使ってもらえないと嘆いています。同様に、「桃色」はほとんどどころか、この1年間1回も使ってもらえていません。
給料はもらえていたとしても、仕事をしていなければ、本人は悩みます。シカトされたのです。存在を無視されたのです。人格を否定されたのです。そういうとき、本人には、怒りが生まれて、復讐をすることさえあります。怖いことなのです。
ちょっとその話を離れて別のことを書いてみます。
ケビンあての手紙は、日本語で書かれています。でも、この本を書いたのは、外国人です。日本語に翻訳してあります。
ケビンが書いた手紙の文字は、自分が書く筆跡とよく似ています。読みやすいひらがなです。
さて、話を戻します。
「白色」です。白地に白色を塗らないでくれと言っています。なかなかむずかしい注文です。白の使いかたは、むずかしいのです。そういう個性の人もいます。
「緑色」はお悩み深い。緑色は自分のことでも困っていますが、「黄色」と「だいだい色」のどっちが太陽の色か論争に巻き込まれて、これまた困っています。
社員同士の対立をおさめるのも社長であるケビンの役割です。
「うすだいだい色」というのは、「はだ色」のことなのでしょう。どうしてはだ色といわないのかは、なにか、人種差別のことで理由があるのかもしれません。昔は、はだ色と言っていました。うすだいだい色は、自分の体を包んでいた紙カバーをケビンがやぶってしまったと嘆いています。
最後のほうに解決策の絵が出てきます。
全部の色を使うのです。
調和といいます。
ひとりひとりの個性を大切にしながら、みんなで協力して、素晴らしき世界を絵にするのです。社会も同じです。調和やバランスが大切です。能力活用ともいいます。
特定の人だけがいい思いをしてはいけないのです。平等とか公平という言葉があります。
あと、気になったことがあります。
色の呼び方です。
レッド、バイオレット、ベージュ、グレー、ホワイト、ブラック、グリーン、イエロー、オレンジ、 ブルー、ピンク、ブラウンというような色の表現でもいいと思います。
最後にひとつ、ブラック(黒)のページで、ケビンへの手紙にある「いつだってきみのともだち」という言葉が気に入りました。ブラックはケビンに文句を言いながらも気を使っています。こういうのをアサーティブネスといいます。相手の人格や人権を尊重しながら、対立する事柄について対等に話し合いをして、お互いの妥協点をみつけるのです。
なんだか、人事管理や労務管理、研修の本を読み終えた感じがしました。
労務管理の本を読んだような感想になりました。
社長あるいは、幹部職員が会社あるいは法人組織において、社員あるいは職員をいかにして有効的に活用するかです。
まず、クレヨンたちが使用者であるケビンに訴えていることは、不満でもなく、わがままでもありません。どうやったら、みんなが(クレヨン全部の色が)、ハッピーになれるかということの提案です。
最初は、クレヨンを乱暴に扱わないでくれということを言ってくるのかと、先入観をもって読み始めました。
「休みをくれ(休暇をくれ)」と言ってきたのが、「赤色」、「灰色」、「青色」でした。社長であるケビンは、特定の社員だけにたくさんの仕事をやらせてきたのです。できる社員、頼みやすい社員にばかり仕事を押し付けていると、最後にその社員は精神状態が切れます。社員は暴れたり、病気になったりします。仕事はみんなの能力をあわせて、共同作業で片付けることが基本です。
「紫色」は、ケビンに、ていねいに扱ってくれと要求してきます。ケビンの絵を見ると一色主義です。どの絵も一色で全部を塗るのです。クレヨンをあつかうときには、ていねいに、親切に、優しく扱うのです。それは、社員を扱うときと同じです。
逆に「黄土色」はほとんど使ってもらえないと嘆いています。同様に、「桃色」はほとんどどころか、この1年間1回も使ってもらえていません。
給料はもらえていたとしても、仕事をしていなければ、本人は悩みます。シカトされたのです。存在を無視されたのです。人格を否定されたのです。そういうとき、本人には、怒りが生まれて、復讐をすることさえあります。怖いことなのです。
ちょっとその話を離れて別のことを書いてみます。
ケビンあての手紙は、日本語で書かれています。でも、この本を書いたのは、外国人です。日本語に翻訳してあります。
ケビンが書いた手紙の文字は、自分が書く筆跡とよく似ています。読みやすいひらがなです。
さて、話を戻します。
「白色」です。白地に白色を塗らないでくれと言っています。なかなかむずかしい注文です。白の使いかたは、むずかしいのです。そういう個性の人もいます。
「緑色」はお悩み深い。緑色は自分のことでも困っていますが、「黄色」と「だいだい色」のどっちが太陽の色か論争に巻き込まれて、これまた困っています。
社員同士の対立をおさめるのも社長であるケビンの役割です。
「うすだいだい色」というのは、「はだ色」のことなのでしょう。どうしてはだ色といわないのかは、なにか、人種差別のことで理由があるのかもしれません。昔は、はだ色と言っていました。うすだいだい色は、自分の体を包んでいた紙カバーをケビンがやぶってしまったと嘆いています。
最後のほうに解決策の絵が出てきます。
全部の色を使うのです。
調和といいます。
ひとりひとりの個性を大切にしながら、みんなで協力して、素晴らしき世界を絵にするのです。社会も同じです。調和やバランスが大切です。能力活用ともいいます。
特定の人だけがいい思いをしてはいけないのです。平等とか公平という言葉があります。
あと、気になったことがあります。
色の呼び方です。
レッド、バイオレット、ベージュ、グレー、ホワイト、ブラック、グリーン、イエロー、オレンジ、 ブルー、ピンク、ブラウンというような色の表現でもいいと思います。
最後にひとつ、ブラック(黒)のページで、ケビンへの手紙にある「いつだってきみのともだち」という言葉が気に入りました。ブラックはケビンに文句を言いながらも気を使っています。こういうのをアサーティブネスといいます。相手の人格や人権を尊重しながら、対立する事柄について対等に話し合いをして、お互いの妥協点をみつけるのです。
なんだか、人事管理や労務管理、研修の本を読み終えた感じがしました。
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