2015年05月11日

ぼくはうちゅうじん 中川ひろたか 2015課題図書

ぼくはうちゅうじん 中川ひろたか アリス館 2015課題図書

親子3人が山でキャンプをしています。
もうすぐ夜明けがやってきます。
夜空いっぱいにひろがる星の話をする物語です。

おとうさん、おかあさん、それから小学1年生ぐらいの男の子です。
小学生ぐらいの頃、宇宙とか星に興味をもつ時期があります。
天体望遠鏡を欲しくなったりもします。
でも、だんだん、天体観測をすることはなくなります。
いろいろほかのことで忙しくなるからです。
それでも、何年たっても、星は、何年も前と同じように、夜空で輝き続けています。

星と星を線でつなげて、人にする。
それを見て、ギリシャ神話にする。
視覚的に、星のつながりを絵に変えて、理解することはとてもむずかしい。
やぎ、みずがめ、さそり、うお、おうし、おひつじ、いて、ふたご、かに、しし、おとめ、てんびん、どれもこれも、本にあるようには、実際の星を見ても見えない。
本にあるように、昔の人ってすごすぎです。

 家族3人の話題は「月」に移りました。
 月も太陽も、そして地球もみっつとも星です。
 太陽のおかげで、地球には自然があって、たくさんの生き物が生きていける。
 大昔から、人間は太陽を神さまと崇めた(あがめた、極めて尊いものとする)理由がわかりました。

 自分から光ることができる星を恒星(こうせい)という。恒星は燃えている。爆発を続けている。爆発物はなかなかなくならない。爆発しながら爆発するものを造り出している。そう習ったことがあります。

 自分で光らない星は、太陽に照らされて光ったように見えます。
 水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、そして、月もです。それらは、太陽の回りを回る惑星と呼ばれています。

 光の速度の解説があります。
 男の子は、わからないと答えています。
 17年前の光が、今頃、地球に届いているのです。

 宇宙開発が活発な時期がありました。
 今は、落ち着いた時期だと感じています。
 宇宙へ人類が飛び出したのは、戦争が理由です。
 戦争で、有利な立場に立ちたいから、大国、アメリカ合衆国とか、当時のソビエト連邦が、ロケット開発に力を入れたのです。
 空から、相手国を攻撃しやすくするために、ロケットを飛ばしたのです。
 だんだん、夜空のロマンチックなお話からはずれてきました。

 思うに、人間って、子どもの頃に夜空を見て、なにかを想い、それから、宇宙を見つめることはなくなって、お年寄りになってから、再び、夜空を見上げて、なにかを想うのではなかろうか。

 本のタイトル「ぼくはうちゅうじん」のメッセージは、ぼくは地球人ということなのだろうと受け止めました。
 地球の上には、いろいろな人種とか民族とか、国籍とか、宗教とか、地域があって、それが原因で対立して戦争をしているところがあります。
 視野を広げて、人皆すべて、地球人という意識をもてば、自由に地球上のどこへでも行き来ができるとすれば、それは、人間の体が移動するという物理的なものではなくて、「気持が」という精神的なものであればということです。
 きっと作者さんの意志からは逸脱してしまうのでしょう。

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