2015年05月10日
お話きかせてクリストフ 2015課題図書
お話きかせてクリストフ ニキ・コーンウェル 渋谷弘子訳 文研出版 2015課題図書
クリストフは8歳の小学生男子です。アフリカのルワンダからイギリスに引っ越してきました。彼の家族は、ルワンダの内戦(戦争)から逃れてきたのです。彼は8歳ですが、戦争の影響で2年間学校に通えていませんでした。彼にはお父さんとお母さんムビカがいます。マシューという赤ちゃんがいましたが、戦争が原因で亡くなりました。ルワンダには、クリストフのお母さん方の祖父バビがいます。彼はナモとムンガという名前のヤギを飼っています。
クリストフは2年間学校に行っていませんでしたが、英語とフランス語、ルワンダ現地の公用語として、キニャルワンダ語を話すことができます。英語は医師のおとうさんが教えてくれました。クリストフは賢いこどもだから、勉強はじきに周囲に追いつくでしょう。
クリストフは、お話をすることが好きです。でも、話は書くものではないとう考えをもったおじいさんバビの影響を受けて、お話を文章にすることを嫌います。お話は、頭の中にある。頭の中で想像するのです。それはいけないことではありませんが、あとに残らない。
のちのちフィンチ先生の努力で、クリストフの考えに変化が芽生えます。
イギリスの学校に入ったクリストフは、ろくでなしのジェレミーはじめ、クラスの4人組にいじめられます。いじめにあう原因は何でしょう。まず、肌の色が違います。そういうことを人種差別といいます。彼のまわりにいるフィンチ先生や児童たちは白人でしょう。目は青く、頭は金髪です。白人は、ピンクの肌をもっています。
世の中には、いじめる人もいれば、親切な人もいます。クリストフは、隣席のグレッグと仲良くなりました。クリストフは最初サッカーチームのことがわかりませんでしたが、だんだん打ち解けていきます。
サッカー遊びの最中に、クリストフの腹部に銃で撃たれた跡があることが判明しました。
クリストフはやがて、主張を始めます。「戦争をやめよう」という主張です。
ひとつは、学習するということ、そこが大事です。
文字を読めるようになること、そして、書けるようになること。
地味に毎日同じことを繰り返していると、「瞬間」が訪れます。一気に視野が広がるのです。世界が広がるのです。「理解」できたからです。その瞬間は訪れます。感動します。
クリストフにとって、いじめてくるジェレミーグループ4名との戦いがあります。口は達者でも、いざ格闘になると弱いいじめっこはたくさんいます。
お父さんが息子のクリストフにいいます。この国では肌の色が違うからっていじめられる。ルワンダでは、ツチ族だから、フツ族だからという部族の違いでいじめられる。宗教の違いで対立する国や地域もある。
人間は同じ色に染まった人間同士で集団になりたがります。思想、習慣、民族、血縁、地縁、宗教などです。集団は一部の特権階級によって運営されます。強烈な権力欲をもった人やグループです。
戦うか逃げるかです。ジェレミーグループとのいさかいをルワンダの内戦や人種、宗教差別にまでからめてあります。
物語を本に閉じ込めてはいけない。祖父の教えを忠実に守ろうとするクリストフです。
クリストフの左腰の上、腹部にみみずばれがあります。銃弾が当たって皮膚をこすって、やけどした跡です。そのことを知った級友たちの感情はわきあがります。どうして戦争をするのかの議論が続きました。
平等について考える時間帯です。自分のほしいものを相手がもっているから戦争になる。相手がもっているものを商行為で手に入れることができない、あるいは、そんなことしたくない、ただで手に入れたい、人間はわがままです。
ほかの人より自分が上にいないと気が済まない人がいる。そういう人は、自分のいうことをきかない人を殺す。
「われわれの目で見て、われわれの口で話せ」という言葉はおそろしいものです。それは、自分の考えをもつな。われわれという言うグループの考えでおまえは生きろという内容です。言論の自由はありません。でも従わないと槍や大きな刃物で殺されてしまいます。
人類の歴史上、この地球の上で、戦争とか戦とか、暴力を伴った対立がなかった時代はないと理解しています。
平和の維持はそれほどむずかしいことなのです。
それでも、目指していかなければならないことなのです。
クリストフの祖父バビはクリストフに夢を託して亡くなりました。伝承は大切です。
クリストフは8歳の小学生男子です。アフリカのルワンダからイギリスに引っ越してきました。彼の家族は、ルワンダの内戦(戦争)から逃れてきたのです。彼は8歳ですが、戦争の影響で2年間学校に通えていませんでした。彼にはお父さんとお母さんムビカがいます。マシューという赤ちゃんがいましたが、戦争が原因で亡くなりました。ルワンダには、クリストフのお母さん方の祖父バビがいます。彼はナモとムンガという名前のヤギを飼っています。
クリストフは2年間学校に行っていませんでしたが、英語とフランス語、ルワンダ現地の公用語として、キニャルワンダ語を話すことができます。英語は医師のおとうさんが教えてくれました。クリストフは賢いこどもだから、勉強はじきに周囲に追いつくでしょう。
クリストフは、お話をすることが好きです。でも、話は書くものではないとう考えをもったおじいさんバビの影響を受けて、お話を文章にすることを嫌います。お話は、頭の中にある。頭の中で想像するのです。それはいけないことではありませんが、あとに残らない。
のちのちフィンチ先生の努力で、クリストフの考えに変化が芽生えます。
イギリスの学校に入ったクリストフは、ろくでなしのジェレミーはじめ、クラスの4人組にいじめられます。いじめにあう原因は何でしょう。まず、肌の色が違います。そういうことを人種差別といいます。彼のまわりにいるフィンチ先生や児童たちは白人でしょう。目は青く、頭は金髪です。白人は、ピンクの肌をもっています。
世の中には、いじめる人もいれば、親切な人もいます。クリストフは、隣席のグレッグと仲良くなりました。クリストフは最初サッカーチームのことがわかりませんでしたが、だんだん打ち解けていきます。
サッカー遊びの最中に、クリストフの腹部に銃で撃たれた跡があることが判明しました。
クリストフはやがて、主張を始めます。「戦争をやめよう」という主張です。
ひとつは、学習するということ、そこが大事です。
文字を読めるようになること、そして、書けるようになること。
地味に毎日同じことを繰り返していると、「瞬間」が訪れます。一気に視野が広がるのです。世界が広がるのです。「理解」できたからです。その瞬間は訪れます。感動します。
クリストフにとって、いじめてくるジェレミーグループ4名との戦いがあります。口は達者でも、いざ格闘になると弱いいじめっこはたくさんいます。
お父さんが息子のクリストフにいいます。この国では肌の色が違うからっていじめられる。ルワンダでは、ツチ族だから、フツ族だからという部族の違いでいじめられる。宗教の違いで対立する国や地域もある。
人間は同じ色に染まった人間同士で集団になりたがります。思想、習慣、民族、血縁、地縁、宗教などです。集団は一部の特権階級によって運営されます。強烈な権力欲をもった人やグループです。
戦うか逃げるかです。ジェレミーグループとのいさかいをルワンダの内戦や人種、宗教差別にまでからめてあります。
物語を本に閉じ込めてはいけない。祖父の教えを忠実に守ろうとするクリストフです。
クリストフの左腰の上、腹部にみみずばれがあります。銃弾が当たって皮膚をこすって、やけどした跡です。そのことを知った級友たちの感情はわきあがります。どうして戦争をするのかの議論が続きました。
平等について考える時間帯です。自分のほしいものを相手がもっているから戦争になる。相手がもっているものを商行為で手に入れることができない、あるいは、そんなことしたくない、ただで手に入れたい、人間はわがままです。
ほかの人より自分が上にいないと気が済まない人がいる。そういう人は、自分のいうことをきかない人を殺す。
「われわれの目で見て、われわれの口で話せ」という言葉はおそろしいものです。それは、自分の考えをもつな。われわれという言うグループの考えでおまえは生きろという内容です。言論の自由はありません。でも従わないと槍や大きな刃物で殺されてしまいます。
人類の歴史上、この地球の上で、戦争とか戦とか、暴力を伴った対立がなかった時代はないと理解しています。
平和の維持はそれほどむずかしいことなのです。
それでも、目指していかなければならないことなのです。
クリストフの祖父バビはクリストフに夢を託して亡くなりました。伝承は大切です。
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