2015年05月08日

あしたあさってしあさって もりやまみやこ 2015課題図書

あしたあさってしあさって もりやまみやこ 小峰書店 2015課題図書


 登場人物は、まず、くまの家族です。くまのおとうさん、くまのおかあさん、そして、くまのこです。
 それからほかに、くまのこのともだちが出ます。うさぎのこ、きつねのこ、きつねのこのおとうさん、りすのこ、さるのこです。

 テーマがあります。くまのこのおとうさんが、「しあさって」に家へかえってくるのです。単身赴任でもしているのでしょう。
 くまのこは、さいしょは、「しあさって」がいつなのか、わかりません。でも、だんだんわかります。当日が当日、1日前があした、2日前があさって、3日前がしあさってです。単位とか分量を知るための勉強話がかくれています。

 おとうさんとこどもの交流話があります。きつねこのおとうさんは、きつねのこにきょうりゅうの本をかいました。本は、字を覚えたり、絵を描いたりして知恵を育てます。
 くまのこは、くまのこのおとうさんにあげるために、おかあさんにたのまれて、おはなをつんであつめました。だれかのために、なにかをしてあげるところから気持ちの交流がはじまります。なにもしなければ、たとえ親子でも夫婦でも、なにも親しみはうまれません。

 かぞくそろって、へいおんに暮らせたら、なにも言うことはありません。あれがほしいとか、これがしたいとか、いろいろあると思いますが、どうしてもそうしなければならないものでもありません。としをとってきて、そう思うようになりました。

 絵本の中では、5月5日がはじまりの日でした。そして、この本を読んだ日も5月5日でした。だから、くまのこのおとうさんが家にかえってくる日は、5月8日です。今年のカレンダーと同じなので、そろえてあったようです。

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