2015年02月18日
(再鑑賞)椿三十郎 DVD
(再鑑賞)椿三十郎 DVD
1度目は、20分経過したぐらいから、こたつの中で眠ってしまいました。目覚めたら、妻が「もう終わったよ」
しかたなく、お昼過ぎからもう一度、観てない部分から見返しましたが、その後もうとうとしながら、でもなんとか、最後まで観ました。96分間のそれほど長くはない昔の白黒映画です。
屋敷と屋敷の間に流れる白い椿の花びらが美しい。そこを観たくて再鑑賞しました。
ストーリーは忘れていました。再度観ましたが、うとうとしながら観たのでやっぱりよくわかりません。江戸時代、お城の幹部たちが汚職しているのを若手が指摘して、上下でいさかいになっているところへ、椿三十郎の登場でした。
武士たちの緊張と奥方親・娘のゆるさのギャップが笑いを誘います。剣術がものすごく強い椿三十郎が魅力的で、この時代に武士が「あばよ!」なんて言うわけがないわけで、西部劇さながらです。
加山雄三さんはじめ、みな若い。加山さんはもう80歳近いと思うのです。映画公開当時はわたしも4歳ぐらいでした。
以下は前回の感想です。
読み返してみたら、なかなか細かくていねいに観ていたので、自分で書いたものでありながら感心しました。老化で記憶が消えていく今日この頃です。
(2012年3月11日)
◎椿三十郎 映画 三船敏郎 DVD
傑作です。痛快でした。
他の映画感想ブログ複数を見て好評だったので購入しました。
侍(さむらい)映画というと切腹とセットで血なまぐさく暗いイメージがあります。この映画はカラリと乾燥しています。ラストは西部劇シーンのようでした。人間臭いやりとりにユーモアがあり笑えます。ことに城代家老(じょうだいかろう)の奥方(おくがた、おくさん)とそのお嬢さんの言動が間延びしていてほっとします。三船さんはさすがです。豪放快活で万人から好かれる個性設定となっています。立ち回りはアーノルド・シュワルツネッガーのようでした。
藩内の汚職をめぐるクーデター(内紛と政権転覆)です。9人の若侍が正義感をもって立ち上がります。城代家老(江戸にて執務中の殿様の代わりに地元の城を守る役職)が正義で、次席家老が不正を働いており、大目付(大名の監視役)がその仲間です。大目付らに幽閉(ゆうへい、閉じ込める)された城代家老を10人で救い出すことが目標です。
1962年(昭和37年)の黒澤監督による白黒映画作品です。原作は山本周五郎です。のんびりしたお庭を見ながら自分の名は「椿三十郎」と、とってつけたように嘘をつくのが椿三十郎です。敵とのかけひき、嘘つき合戦です。斬り合いのシーンは少ないけれど、斬り合いシーンは豪快であり、最後は瞬間的です。城代家老の奥方が言うように「人を斬るのは悪い癖」、必要最小限の刃傷(にんじょう)となっています。
バックに流れる音楽が楽しい。クレイジーキャッツののりで侍さんたちが浮き足立ちます。セリフに無駄な説明がありません。次のセリフを予想しても当たりません。精神的に抜き身のない(さやのない)刀をもつ三船さんと仲代さんの対決も見ものです。おとうさまのタヌキはなかなかのものですと言う奥方は、死ぬ覚悟ができています。
ホーホケキョと鳴く鶯(うぐいす)、隣家と続いている小川を流れてくるたくさんの白い椿の花を見たときに「幸福の黄色いハンカチ」山田洋次監督作品が頭の中を流れました。黄色いハンカチがたくさんはためいていたシーンです。
1度目は、20分経過したぐらいから、こたつの中で眠ってしまいました。目覚めたら、妻が「もう終わったよ」
しかたなく、お昼過ぎからもう一度、観てない部分から見返しましたが、その後もうとうとしながら、でもなんとか、最後まで観ました。96分間のそれほど長くはない昔の白黒映画です。
屋敷と屋敷の間に流れる白い椿の花びらが美しい。そこを観たくて再鑑賞しました。
ストーリーは忘れていました。再度観ましたが、うとうとしながら観たのでやっぱりよくわかりません。江戸時代、お城の幹部たちが汚職しているのを若手が指摘して、上下でいさかいになっているところへ、椿三十郎の登場でした。
武士たちの緊張と奥方親・娘のゆるさのギャップが笑いを誘います。剣術がものすごく強い椿三十郎が魅力的で、この時代に武士が「あばよ!」なんて言うわけがないわけで、西部劇さながらです。
加山雄三さんはじめ、みな若い。加山さんはもう80歳近いと思うのです。映画公開当時はわたしも4歳ぐらいでした。
以下は前回の感想です。
読み返してみたら、なかなか細かくていねいに観ていたので、自分で書いたものでありながら感心しました。老化で記憶が消えていく今日この頃です。
(2012年3月11日)
◎椿三十郎 映画 三船敏郎 DVD
傑作です。痛快でした。
他の映画感想ブログ複数を見て好評だったので購入しました。
侍(さむらい)映画というと切腹とセットで血なまぐさく暗いイメージがあります。この映画はカラリと乾燥しています。ラストは西部劇シーンのようでした。人間臭いやりとりにユーモアがあり笑えます。ことに城代家老(じょうだいかろう)の奥方(おくがた、おくさん)とそのお嬢さんの言動が間延びしていてほっとします。三船さんはさすがです。豪放快活で万人から好かれる個性設定となっています。立ち回りはアーノルド・シュワルツネッガーのようでした。
藩内の汚職をめぐるクーデター(内紛と政権転覆)です。9人の若侍が正義感をもって立ち上がります。城代家老(江戸にて執務中の殿様の代わりに地元の城を守る役職)が正義で、次席家老が不正を働いており、大目付(大名の監視役)がその仲間です。大目付らに幽閉(ゆうへい、閉じ込める)された城代家老を10人で救い出すことが目標です。
1962年(昭和37年)の黒澤監督による白黒映画作品です。原作は山本周五郎です。のんびりしたお庭を見ながら自分の名は「椿三十郎」と、とってつけたように嘘をつくのが椿三十郎です。敵とのかけひき、嘘つき合戦です。斬り合いのシーンは少ないけれど、斬り合いシーンは豪快であり、最後は瞬間的です。城代家老の奥方が言うように「人を斬るのは悪い癖」、必要最小限の刃傷(にんじょう)となっています。
バックに流れる音楽が楽しい。クレイジーキャッツののりで侍さんたちが浮き足立ちます。セリフに無駄な説明がありません。次のセリフを予想しても当たりません。精神的に抜き身のない(さやのない)刀をもつ三船さんと仲代さんの対決も見ものです。おとうさまのタヌキはなかなかのものですと言う奥方は、死ぬ覚悟ができています。
ホーホケキョと鳴く鶯(うぐいす)、隣家と続いている小川を流れてくるたくさんの白い椿の花を見たときに「幸福の黄色いハンカチ」山田洋次監督作品が頭の中を流れました。黄色いハンカチがたくさんはためいていたシーンです。
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