2015年02月14日

(再鑑賞)ウォーターボーイズ DVD



(再鑑賞)ウォーターボーイズ 邦画 DVD

 2001年の制作ですから、14年が経過しています。観終わって、思ったことがふたつあります。ひとつは、ストーリーを記憶しているようで、すっかり忘れていました。初めて観た感じがしました。もうひとつは、俳優の卵さんたちが高校生役を演じていたのだなあという感想です。
 洋画クールランニング方式(常夏ジャマイカの陸上短距離選手たちが、冬のオリンピック競技ボブスレーに挑戦する)です。パターン化されていますが、面白い。シンクロもボブスレーも、どちらも実話がベースになっています。
 佐久間先生とか、鈴木君の彼女とか、ママさんとか、女性が男性的、男性が女性的、生徒たちは草食系、あるいは中性的、ロマンチックに走らず、より現実的なところに好感をもちました。
 情けないと言われたくないというプライド、高校生活最後という期限、落ちこぼれた生徒たちの夢の実現、そんなこんなが男子がシンクロナイズドスイミングを演じる動機となっています。動機としてはちょっと弱いかな。一所懸命にひとつのことに打ち込む姿には胸を打たれます。歳をとると思い出しかありません。打ち込めません。
 気持ちを大切にする映画でした。背景に流れるクラシック音楽とか、なつかしいヒット曲には浸りました。

以前の感想です。
(2011年5月11日)
ウォーターボーイズ DVD
 もう何度も見ました。2001年の作品になります。男子高校生が文化祭でシンクロナイズドスイミングをする内容となっています。当時は、男子がシンクロナイズドスイミングをするということは、考えられないことでした。さらに、映画化することも思いつくものではありませんでした。洋画「クールランニング」では、常夏の国ジャマイカの陸上選手が冬季オリンピックのボブスレーに出場しています。スイミングもボブスレーも実話が映画化のきっかけになっています。
 作品を支えているのは、昔なつかしいヒット曲であり、まだ無名であるらしき俳優陣の活気あふれる演技です。
 初めに登場する女教師の性格設定がいい。極端ですがありです。スィングガールズと似た展開、似たベテラン俳優の登場で、この監督さんの笑わせのワンパターンがありますが、それもいい。ことにAさんから別グループのBさんへとセリフをつなぐ技が光ります。
 男子高校生たちがシンクロナイズドスイミングを実行する動機は、表面上は、文化祭の釣堀用で用意してあった魚とプールの水道代の弁償なのですが、真理は、悔しいとか負けたくない気持となっています。シンクロの先生である水族館イルカ調教師の言葉「一生、情けないままでいいのか」が心に残りました。草食系男子まではいかないもののひ弱な男子高校生たちです。彼らのゲームセンターでの踊りは、へたくそながらも、先日見た「ウエストサイド物語」のダンスよりもよかった。理屈よりも「情(じょう)」を優先して、ばかになって、ひとつのことに打ち込むことが幸せです。仲間がいて、恋があって、ついでに男子から男子への恋があって、規則にしばられない発想がある青春モノです。

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