2015年01月02日

(再鑑賞)ALWAS三丁目の夕日‘64 DVD

(再鑑賞)ALWAS三丁目の夕日‘64 DVD

 年末になると観たくなる映画です。健全すぎるほど健全な映画です。
 今日は12月30日です。
 背後に流れる音楽がいい。優しく穏やかで、過去のことをふりかえることができます。
 今年2月28日初めて東京タワーを見学しました。
 映画の冒頭付近に流れる武道館のコメントを聴いて、その翌日に武道館を見たことも思い出しました。
 映像の様子は、同じ日に見学した大江戸博物館も思い出させてくれました。
 ブログタイトルにある旅行は、ここ2年間、仕事場で激務のポストに就いたため行きづらくなって久しい。
 映画の映像を観ていて、なつかしかったものです。瓶入りコーラーの自動販売機。自販機に瓶の栓抜きが付いているシーン。
 初期の新幹線先頭車の顔。ふと思ったのは、あの頃、プラットホームで、結婚式の後、新婚旅行に旅立つカップに向かって万歳三唱をしたり、新郎を胴上げしたり、そんな光景を新幹線路線に沿って、日本各地、あちこちのプラットホームで観ることができました。現在は皆無でしょう。
 映画のほうは、最後のほうにある淳之介のセリフ「わかっています」が胸に響きました。ほっとするセリフです。育ての親である売れない小説家茶川龍之介の気持ちをわかっています。親の立場で聞くと安堵します。
 前回の感想を下に置いたのですが、読み返してみて、前回DVDで映画を観たのは、2年前、娘が結婚式をあげた数日あとであったことを思い出しました。
 今日は、生後6か月の孫を抱きながら鑑賞しました。人はこうして歳を重ねていくとしみじみしました。

(前回の感想 2012年12月28日)
ALWAYS 三丁目の夕日’64 映画 DVD

 歴史事実の時系列順の流れがあって、親と子どもの気持ちのすれ違いが描かれた映画です。そこにろくさん(堀北真希さん)の結婚話がからんできます。
 責任感がありすぎるぐらいの個性的なおとなの群像が登場します。出世と庶民の暮らしを比較しながら世の中の厳しさを浮かび上がらせ、今ではまぼろしとなった徒弟制度、従業員は家族という意識が再現されます。まじめ過ぎて、各自のがんこさに涙があふれます。
 薬師丸ひろ子さんのセリフ「時間の経つのは早い」には共感しました。一週間ほど前、結婚式で娘を送り出しました。
 冒頭、テレビの搬入シーンがあります。茶川家には白黒テレビ、鈴木オートにはカラーテレビです。64年当時、カラーテレビはまだ田舎では普及していませんでした。70年代後半に自分が就職して、ボーナスで購入したのはやっぱり白黒テレビでした。いいつかみです。そして、昔の風景の再現はあいかわらず素晴らしい。
 内容は、新鮮味が薄れることによって、前作、前々作と比較すると力が弱く感じますが、秀作であることに変わりはありません。マンネリになってもよいから数年に1回ペースで製作は続けてほしい。
 医師の世界、修理屋の世界、小説家の世界、自分で自分の道を選択する。周囲が反対する。茶川が放つ伏線のセリフは見事でした。
 背景に流れるピアノ演奏が心地良い。

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