2014年12月31日

2014年 今年読んでよかった本

2014年 今年読んでよかった本

村上海賊の娘 上・下 和田竜 新潮社
 「村上海賊の娘」は、海賊の本拠地が本州と四国をつなぐしまなみ海道にあります。広島県尾道市で宿泊したことがあるので身近に感じます。織田信長の時代です。信長の大坂本願寺攻めが今回の舞台です。
 村上海賊の娘景(きょう)不美人、嫁のもらい手なし、20才、身長180cmぐらい、男勝りが主人公です。性格は子ども、乱暴ものとなっています。
 海賊のボスの娘である景(きょう)が、織田信長と戦って負けるお話かと思って読み始めましたが、そうではありません。景は、一向宗の本拠地大坂本願寺(現在の大阪城敷地)の味方はしないし、それを攻め立てる織田信長側の加勢もしません。ただひとつ、瀬戸内海で知り合った百姓「源爺(げんじい)」とその孫「留吉」を救出するために敵味方かまわず向かっていきます。

カブトムシ山に帰る 山口進 汐文社 2014課題図書
 読みやすい文章です。のびのびとしています。お昼寝から目覚めたあと、1時間ぐらいで、いっきに全部を読みました。著者による約20年間の体験と知識獲得の宝庫となる1冊です。お気に入りの本になりました。
 著者は九州の長崎県で生まれて、大卒後、東京で就職して、だけど、昆虫が好きで、2年後に仕事を辞めて、虫の王国山梨県に引っ越して、林の中に家を建て、庭には1本の大きなクヌギを植え、そのまわりにもたくさんの樹木を植え、昆虫写真撮影家に転職したという経歴には感嘆しました。なにか、自分が好きなことに一心に打ち込めるのはステキなことです。

心のセラピー 浅川雅晴 KKロングセラーズ
 セラピー=治療、療法
 良書でした。やさしい筆致(ひっち。ものごし、書き方)です。よみやすくわかりやすい。短時間でこの1冊を読むことができました。
 冒頭、多数の事例の列挙から入っています。珍しい構成です。読んでいたら、かわいそうとしか言いようがありませんでした。
 精神科、心療内科の受診を促す(うながす)内容です。本を読んでいるとなんとなく自分もうつ的な気分になってきました。人生は、事例にあるような体験がすべてではないと、なにかにすがりたい。

働くことがイヤな人のための本 中島義道 日経ビジネス人文庫
 心安らぐ良書でした。今年読んで良かった1冊です。
 東京大学卒の筆者は、20代の頃、2年間ひきこもっていた。大学は13年間通った。37歳で大学で哲学者という正職に就いた。その途中、オーストリアのウィーンで過ごした。人生とは何か。なんのために働くのか。哲学を続けた。すでに70歳ぐらいの方です。本書を読んで、哲学とは、真理を探求すること。答えのない問題を深く考察することと受け取りました。

跳びはねる思考 東田直樹 イースト・プレス
 常識の枠を破って、世界観が広がる本です。会話ができない自閉症である著者が自らは意識をもっていることを証明しています。その知能レベルは高い。22歳同年齢の健常者以上です。奇跡を感じます。驚きました。

大人のアスペルガー症候群 宮尾益知(みやおますとも) 日東書院
 以前、アスペルガー症候群の男児を扱ったアメリカ映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を観ました。主人公男児の性格は本書にある「落ち着きがなく、暴力的な発作を起こし、破壊的で、処罰にも反応しない子どもたち」に属します。音に敏感で、幻聴も聞こえる。映画を観ていて、わかりにくい部分がありました。今回、この本を読んで理解できました。今年読んでよかった1冊です。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 城繁幸 光文社新書
 「終身雇用」と「年功序列」を現代社会に照らし合わせて、中高年世代と若年世代を比較し、これからの日本の企業活動と若年層の身のふりかたを考える本です。良書です。

気持が伝わる話し方 森田汐生(もりたしおむ) 主婦の友社
 冒頭にある人間の3タイプ、「攻撃的(ドッカン)」、「受身的(オロロ)」、「作為的(ネッチー)」の分類がおもしろい。その後、その点で、話が発展していくわけでもありませんが、いいなと感じました。
職場や家庭での対人関係のストレスを減らし、さわやかな人間関係をつくるためのノウハウ本です。奥手な日本人の性質紹介から始まります。察してほしいを筆頭に、付き合い下手なことが書かれています。争いごとを避けたい日本人の姿があります。相手がどう思うかを最初に考えると、自分の心が壊れます。読んで良かった1冊です。

ひとりぼっちを笑うな 蛭子能収(えびすよしかず)  角川書店
 蛭子さんといえば、路線バスの旅番組を思い出します。几帳面で真面目な太川さんとは性格が合わないでしょうが、蛭子さんのいいかげんさに観ている人は心が安らぎます。彼のように自由気ままに振る舞いたい。
 その風貌やふるまいから考えると、この本の著者である蛭子さんは別人の雰囲気をもっています。67歳の大人としての考え方が書かれています。今年読んでよかった1冊になりました。癒されました。

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