2014年12月30日

2014年 今年観てよかった映画

2014年 今年観てよかった映画

あなただけ今晩は 映画 DVD

 うまい! おもしろい。
 1963年のアメリカ映画です。同じスタッフによる「アパートの鍵貨します」は中学生の頃に観ました。今回の映画はアメリカ映画ですが、舞台はパリです。冒頭付近はパリの街角観光案内になっていました。凱旋門の部分が個人的な興味があったのでよかった。
 映画は人生を教えてくれます。良質な映画を観て良質な気持ちを保つ。
 娼婦街があって、ギャングも警察もみなグルで経済活動が成立している。そこへ何も知らないまじめな警察官ネスタ(ジャック・レモン)が登場してどたばた喜劇が繰り広げられます。コメディだけではなくて、ミステリーも含まれています。
 実害のないグレーゾーンの世界があります。されど、毒におかされてマヒした世界です。ジャックレモンは、自分が好きになった娼婦イルマ(シャーリー・マクレーン)をまっとうな世界へと導きたい。更生保護は、言葉ではなくて、態度で示すというメッセージがこめられた作品でした。

ナイトミュージアム 1と2 映画 DVD
 自然史博物館の展示物が夜になると動き出す。
 離婚後息子を妻にとられた父親が博物館の警備員として大活躍をして父親としての権威をとり戻す。
 映像がきれいです。楽しそうで、期待感をもちながら観始めました。正直、最初は怖かった。だんだん慣れてきます。ティラノザウルスの骨格が、「遊んでくれ」とじゃれてくるシーンはかわいい。学習するとか、仕事を継続するとかの強い意志が底辺に脈々と川のごとく流れています。目指すは、対立するもの同志の「共存」です。そこには当然「愛」があります。

歓喜の歌 映画 DVD
 泣けました。笑えました。つくってもつくっても埋もれていく良質な邦画の存在を主張したい。誠実な名作映画を再び表に出したい。
 市ホールの重複予約が発端です。おおみそか、いわゆるベートーベン9番歓喜の歌を歌うグループが、グループの名が似ていたいことから重複予約となってしまう。素人ながら、最後は共同開催で手打ちとなることが予測できるのですが、そこまでに至るまでが苦労です。

箱入り息子の恋 映画 DVD
 秀作です。
 市役所歴13年のヒラ職員天雫健太郎(あましずくけんたろう)は、職場と家の往復、昼食は自宅でとる。趣味はテレビゲーム、ペットはカエル、酒もタバコもやらないといういい意味では真面目、そうでない意味では、面白みのない35歳男性です。恋人いない歴35年です。
 ひとり息子が結婚しないと天雫家の家系が途絶えてしまう。あせった両親が双方、両親だけの婚活に走ります。

おとなり 映画 DVD
 なかなかいい映画でした。
 東京のとあるアパートで、お隣同士で暮らす30歳ぐらい男女のラブストーリーです。お隣同士ですが住んでいた期間、ふたりが顔を会わせることはありませんでした。
 お隣の生活音が聞こえる共同住宅からヒントを得て創作して成功した脚本制作です。風景カメラマンを目指す聡とフラワーアレンジメントを目指してフランス留学を目指している七緒がお隣同士で生活します。

ワンチャンス 映画館
 イギリス映画。ヒューマンラブコメディでした。コンパクトにまとめてあることから軽さを感じますが、それはそれでいい。主人公のポール(音声ではパウロに聞こえることもある。)が、再び声が出るようになって、喜びすぎて、車とぶつかったあとの病院でのシーンには笑いました。そのほかにも、そこかしこにおかしくて笑ってしまうシーンが多々ありました。少々あからさまで下品なセリフも多いのですが、こんなものだろうと、強い抵抗感までには至りません。イギリス工業地帯の海岸風景を背景にして、現実に妥協して我慢の人生を送る人たちの気持ちが強く伝わってきました。鑑賞後は、さわやかでした。観客に夢を与えてくれる映画です。お勧めします。

映画館と小説 青天の霹靂(へきれき) 劇団ひとり
 もうずいぶん前に読んだ小説なので、記憶が遠ざかっていました。トランプ手品から始まるのですが、小説にその場面があったことを思い出せません。これ以上ここに書くと映画のだいご味が損なわれますので書きません。
 まじめで優しい映画でした。ていねいに積み重ねられて、時間をかけて制作されたことがわかります。細かなシーンのつなぎが絶妙で、うまい!音楽も素晴らしい。1978年、昭和48年の風景です。

超高速参勤交代 映画館
 「高速参勤交代」というタイトルだと思って映画館へ行きました。チケット購入窓口で頭に「超」がつくことに気づきました。
 高速であるために、ルートをショートカットします。歩くのではなく、走ります。お金がないので、途中で行列に並ぶ人々を雇用します。(この部分は、江戸時代の現実でも実際にあったとなにかで聞いたことがあります。)
 優しくて気持ちの温かい映画でした。お勧めします。ごたくが多かったり(もったいぶってくどくど)もしますが、いい映画でした。撮影は現代的なサムライ映画でした。戦闘シーンも迫力がありました。打楽器の音楽もいい。

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