2014年12月23日

あかちゃんのうた 絵本 松谷みよ子文 いわさきちひろ絵

あかちゃんのうた 絵本 松谷みよ子文 いわさきちひろ絵

 しっかりしたつくりの絵本です。
 装丁ががっちりしているのは、あかちゃんがどんなふうに扱っても壊れたり、破れたりしないようにするためでしょう。
 文章は歌のようです。
 あかちゃんのためだけではなく、ママのための絵本でもあります。
 自然である「風」、「太陽」、「木の葉」、動物・昆虫である「ネコ」、「犬」、「ウサギ」、「アヒル」、「金魚」、「チョウチョ」などが登場します。
 絵は染みを利用した技巧を駆使してあり、色調がいい。ネコの瞳の色が気に入りました。絵をながめることは、目の表面を清掃する効果があります。
 あかちゃんの体を使っての遊びが紹介されています。
 あとがきにある作者の文章がいい。子守唄を歌ってあげたり、お話を聞かせたりする母親が減った。赤ちゃんだから、やっても無駄なことと考える親が増えたと嘆いておられます。自然とともに人間の心も荒れてしまった。この絵本が心の再生のきっかけになってほしいと結んでおられます。
 続けて作画者の言葉です。日本語を語学としてあかちゃんに教えるのではない。あかちゃんに、この世界と人生を教えるために語りかける。付け加えると、親の気持ちを伝えることもあります。
 1971年に出版されて、ロングセラーになっている絵本です。


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