2014年12月24日
(再鑑賞)素晴らしき哉、人生! DVD
(再鑑賞)素晴らしき哉、人生!(すばらしきかな) 映画 DVD
メリー・クリスマスのアメリカ映画です。
劇中、登場人物が窮地に追い込まれて、「信仰心は浅いけれど、神さま助けてください」と祈ります。それから、翼のない二流の天使クラレンス(200年ぐらい前に生きていた中年男性、時計屋さんだったらしい。)と主人公ジョージ・ベイリーのやりとりが続くのですが、そこの部分が面白い。
主人公ジョージの性格は、正義感が強くて、真面目、父親の遺伝なのか、情に厚い。薄給である労働者びいき。当時の労働者の夢である一戸建の購入に手を貸します。きれいな奥さんと4人のちっちゃい子どもたちに囲まれて亡き父の小さな会社を引き継ぎます。本当は、町の外の広い世界で活躍したかったのですが、その夢は、弟がかなえます。ちょっと複雑な気持ちの主役さんです。
「お金」を考える映画でもあります。主人公は、会社の運営資金が紛失して、監査を発端として、糾弾されることを苦にします。追い詰められた主人公は、自殺して、生命保険で支払われるお金で穴埋めをしようとするのですが、天使のクラレンスが、そうはさせません。
冷静になって考えれば、現代社会では、救済策があるので、死を選択することはふつう考えません。外国映画であること、70年ぐらい前の時代を映画にしたものであることから、日本人の自分としてはわかりにくい面もあります。
同じく洋画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の発想原案となったかもしれません。また同じく「天使のくれた時間」の発想の源かもしれません。いずれもいい映画です。
この映画は、伏線の張り方が緻密で感心します。
いいなと思ったセリフは、後半、精神的に立ち直った主人公が我が家を見て、「すばらしきかな、ボロ家(や)!」
ころんでも落ち込まない精神力をもちましょう。メリー・クリスマス!
(前回鑑賞したときの感想 2011年12月13日)
素晴らしき哉(かな)、人生! 映画 DVD
ラストシーンでは目頭が熱くなります。涙がにじみます。途中で、最後はそうなるのかなと思わせますが、いったん打ち消しの意識が硬く根付きます。淀川長治さんの解説にあるように「善人万歳」の映画です。観てよかった1本でした。
1946年のクリスマス・イブ映画で白黒です。前半はアメリカ映画らしく明るく豪快で一直線です。白人の映画だと少々嫌悪感を抱きました。後半は、イタリア系移民の監督(フランク・キャプラ)らしく、人心に深く刻み込まれる情愛が広がります。先日観た「ステキな金縛り」劇中の白黒映画2本からこの作品にたどり着きました。三谷幸喜作品の源泉がここにあります。
タイトルは英語で「イッツ・ア・ワンダフル・ライフ」となっていました。日本語タイトルよりもぴったりきます。人情劇であり、人柄であり、心豊かな絆(きずな)があります。対立するのが銀行の頭取らしき人物です。資産家対労働者の対立が構図です。
「君がこの世に存在していたから周囲のみんなが幸福になれた。」自殺防止を訴える映画です。
ジョージの妻メアリーの演技と表情は美しい。冒頭は学芸会のようなスタートです。キャスト紹介はペーパー(紙を撮影)ですが気に入りました。白黒による雨のシーン、雪のシーン、結婚式後のライスシャワー(お米をまく)シーン、いずれもよかった。
お金にまつわるお話です。お金持ちだから施すのではなく、お金がなくても援助する。大金を失うと人心は荒れる。解説にあるように「理想主義」です。でもいいのです。なぜなら映画だからです。映画は、こうだったらいいのになという「夢」です。
メリー・クリスマスのアメリカ映画です。
劇中、登場人物が窮地に追い込まれて、「信仰心は浅いけれど、神さま助けてください」と祈ります。それから、翼のない二流の天使クラレンス(200年ぐらい前に生きていた中年男性、時計屋さんだったらしい。)と主人公ジョージ・ベイリーのやりとりが続くのですが、そこの部分が面白い。
主人公ジョージの性格は、正義感が強くて、真面目、父親の遺伝なのか、情に厚い。薄給である労働者びいき。当時の労働者の夢である一戸建の購入に手を貸します。きれいな奥さんと4人のちっちゃい子どもたちに囲まれて亡き父の小さな会社を引き継ぎます。本当は、町の外の広い世界で活躍したかったのですが、その夢は、弟がかなえます。ちょっと複雑な気持ちの主役さんです。
「お金」を考える映画でもあります。主人公は、会社の運営資金が紛失して、監査を発端として、糾弾されることを苦にします。追い詰められた主人公は、自殺して、生命保険で支払われるお金で穴埋めをしようとするのですが、天使のクラレンスが、そうはさせません。
冷静になって考えれば、現代社会では、救済策があるので、死を選択することはふつう考えません。外国映画であること、70年ぐらい前の時代を映画にしたものであることから、日本人の自分としてはわかりにくい面もあります。
同じく洋画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の発想原案となったかもしれません。また同じく「天使のくれた時間」の発想の源かもしれません。いずれもいい映画です。
この映画は、伏線の張り方が緻密で感心します。
いいなと思ったセリフは、後半、精神的に立ち直った主人公が我が家を見て、「すばらしきかな、ボロ家(や)!」
ころんでも落ち込まない精神力をもちましょう。メリー・クリスマス!
(前回鑑賞したときの感想 2011年12月13日)
素晴らしき哉(かな)、人生! 映画 DVD
ラストシーンでは目頭が熱くなります。涙がにじみます。途中で、最後はそうなるのかなと思わせますが、いったん打ち消しの意識が硬く根付きます。淀川長治さんの解説にあるように「善人万歳」の映画です。観てよかった1本でした。
1946年のクリスマス・イブ映画で白黒です。前半はアメリカ映画らしく明るく豪快で一直線です。白人の映画だと少々嫌悪感を抱きました。後半は、イタリア系移民の監督(フランク・キャプラ)らしく、人心に深く刻み込まれる情愛が広がります。先日観た「ステキな金縛り」劇中の白黒映画2本からこの作品にたどり着きました。三谷幸喜作品の源泉がここにあります。
タイトルは英語で「イッツ・ア・ワンダフル・ライフ」となっていました。日本語タイトルよりもぴったりきます。人情劇であり、人柄であり、心豊かな絆(きずな)があります。対立するのが銀行の頭取らしき人物です。資産家対労働者の対立が構図です。
「君がこの世に存在していたから周囲のみんなが幸福になれた。」自殺防止を訴える映画です。
ジョージの妻メアリーの演技と表情は美しい。冒頭は学芸会のようなスタートです。キャスト紹介はペーパー(紙を撮影)ですが気に入りました。白黒による雨のシーン、雪のシーン、結婚式後のライスシャワー(お米をまく)シーン、いずれもよかった。
お金にまつわるお話です。お金持ちだから施すのではなく、お金がなくても援助する。大金を失うと人心は荒れる。解説にあるように「理想主義」です。でもいいのです。なぜなら映画だからです。映画は、こうだったらいいのになという「夢」です。
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