2014年12月06日

仕事休んでうつ地獄に行ってきた 丸岡いずみ

仕事休んでうつ地獄に行ってきた 丸岡いずみ 主婦と生活社

 全体で223ページ、前半129ページまでが、発病、経過、良化で、途中Dr.の言葉のあと、ふりかえり、後半が、鎌田實氏との対談です。
 結婚をからめつつ自身のことを語り、他の同病が疑われる人への助言があります。最後はやっぱり、「がんばらない」という言葉にたどりつきます。
 転落のレベルが高い。全国的に有名なテレビ番組アナウンサーだった女性が、四国にある人口2万人の実家に戻って、静かに病後を送る。落ち込む気持ちは深かった。
 テレビ局時代の労働条件は激務です。警視庁捜査一課担当というのは、凶悪殺人事件を報道するポジションでしょう。早朝、深夜、休みほとんどなし。時間に追われる生活。精神的に追い込まれる日々。
心身を故障させてまでやる仕事ではない。読んでいると視聴者はそこまで望んでいないと同情します。洗脳と労働に関する違法行為を感じ、人間は使い捨てなのかと途方に暮れます。なにかしら、人事の失敗を感じます。会社だけではなく、本人の目立ちたいという意識もからんでいるのでしょう。
 治療に入っても、本人は、自分が精神疾患であることを認めたくない。指示された服薬はしない。本人の意思は強固だけれど、体は意思のとおりに動かなくなります。イケイケだった積極性は消え、体は動きを失い、気持ちは殻に閉じこもります。やはり、医師の指示には従うべきです。自分に対する精神論だけでは病気は治りません。
 2010年(平成22年)から2014年(平成26年)の4年間の出来事でした。輝いていた年数、そうではなかった年数、人生いろいろでした。平成23年発災の東日本大震災取材もからめて書いてあります。
 途中にあった、「結婚しなくても、今が楽しければいい」は、それはいけないと忠告したくなりました。先は長い。文章自体、子をもつママの手記ではないことから、物足りなさが残りました。
 仕事に熱中する時代は必要ですが、期限を切るべきです。


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