2014年11月12日

気持が伝わる話し方 森田汐生

気持が伝わる話し方 森田汐生(もりたしおむ) 主婦の友社

 冒頭にある人間の3タイプ、「攻撃的(ドッカン)」、「受身的(オロロ)」、「作為的(ネッチー)」の分類がおもしろい。その後、その点で、話が発展していくわけでもありませんが、いいなと感じました。
職場や家庭での対人関係のストレスを減らし、さわやかな人間関係をつくるためのノウハウ本です。奥手な日本人の性質紹介から始まります。察してほしいを筆頭に、付き合い下手なことが書かれています。争いごとを避けたい日本人の姿があります。相手がどう思うかを最初に考えると、自分の心が壊れます。読んで良かった1冊です。
読み終えてみると、複数が集まった人間社会で生きていくことはたいへんだと感じました。こまかなやりとりを会得しないと人間社会で良好な生活をおくっていくことはむずかしい。知識と体験が両輪となって、なんとかんとか一人前の社会人が育っていきます。
 現在ぼろぼろである人でも、以前は輝いていた時代がありました。過去を否定して今、目の前にいる人を見くだしたり、批判したりすることは、相手の怒りをかうことになります。
冷静であること。ポイントを抑えて具体的に話すこと。批判に動揺しないこと。人生は修練です。本には書いてなかったこととして、「感謝」の気持ちを前面に出しながら話を進めていくことが秘訣と思いつきました。これからは、感謝の時代です。あわせて、自分だけが満足するのではなく、相手にも満足していただく。
後半にある、障害者による出産のお話は良かった。
いい言葉として、責任はヒフティ・ヒフティ「相手50%、自分50%」
最後に勘違いとして、ずっと著者は男性だと思いこんで読んでいました。ふと思いあたり、あれっ?! と調べたら女性でした。失礼しました。

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